【一問一答】杉浦稔大 不完全燃焼で今季終了 来季32歳も方程式返り咲く
日本ハムの杉浦稔大投手(31)が1日、エスコンフィールド北海道で契約交渉に臨み、800万円減の年俸5200万円(金額は推定)で更改した。今季は24試合に登板し、防御率2・78をマークしたが、ホールド、セーブは0だった。2021年に28セーブを挙げた元クローザーは、来季の勝利の方程式返り咲きへ、闘志をたぎらせた。一問一答は以下の通り。
【日本ハムの契約更改一覧:12月1日時点】
―サインは
「はい、しました」
―球団から掛けられた言葉は
「もっとできるだろうという言葉と、まだ衰えたわけじゃないし、投げているボールがめちゃめちゃ落ちているとは思わないから、と期待の言葉もいただきました」
―今季を振り返って
「2軍で開幕して、1軍では3カ月ちょっとだったんですけど、やっぱり、チームの勝ちに貢献する試合が少なかったので、そこは自分としても投げるからには勝ちに貢献したいという気持ちが強いですし、貢献せずに結果、最下位というチームの順位なので、悔しい思いをしたシーズンでした」
―登板機会はビハインドの場面が多かった
「良いものもあったんですけど、いまひとつ、信頼されるまでにはいたらない、というところを感じていました。三振が取れるというところが長所でもあるんですけど、そこに安定感というか、大けがしないところもピッチャーとしては大事なところなので、信頼を積み重ねていくしかないのかなと思います」
―2軍で過ごした時間は
「もどかしい思いで1軍の試合を見ていましたけど、自分がこの期間でレベルアップするんだという気持ちで。2軍でも、若手は僕らの姿を見ているので、取り組みで腐ることがないように、常に向上心を持ってやるように心掛けて練習していました」
―右投手では池田、田中正の台頭もあった
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「もともとあの2人は力があるピッチャーなので、ちょっとのきっかけと自信をつかめば、能力としてはできるピッチャーだなと思って見ていました。ただ、僕としてはライバルでもあるので、そこに負けないぞというのは見せていかないといけないと思います」
―来季は11年目。どのポジションで勝負したいか
「もちろん、やれと言われれば、どこでもやるんですけど、今のチームを見たときに、リリーフなのかなと思っています。信頼されて大事な場面で出てくるピッチャーがいる。そこで名前を挙げてもらえるように、信頼を積み重ねていきたいなと思います。はい、勝ちに貢献してこそだと思います」
―自主トレで強化したいポイントは
「ベースの筋力をしっかり上げるというか、体をもう一回見つめ直して。筋量もそうですし、柔軟性も。機能的なところを改善していきたい」
―球種を増やす可能性は
「球種はとくに増やそうという気はなくて、いままで少しずつ増やしてきたので、一つ一つの球種の精度を上げるということの方が大事だと思います」
―ファンへ
「まずは1年間、ご声援ありがとうございました。今シーズン、悔しい思いをしたので、来シーズンはエスコンフィールドでファンのみなさんと喜び合うことを目指し、1年間頑張りたいと思います」
―自主トレのテーマは
「まずはしっかり体づくり。メンテナンスもガッツリして。今年1年間、けがはなかったですけど、30代に入って、もう若い頃とは違う部分もあるので、そこは丁寧に。大丈夫だろと思って放っておくのではなくて、もう一回しっかり身体を見詰め直して。そこさえクリアできれば、まだ全然できると思っているので。とにかく体かなと思います」
―変化を感じるのは
「関節ですね。関節周りの…柔軟性と言えばそこまでなんですけど。正しい動きができるように、地道なことをやっていきたいと思います」
―球団からもリリーフで勝負するように伝えられたのか
「はっきりとは言われなかったんですけど。もちろん先発をやれと言われればやりますけど、1年ごとにふらふらしていても…。選手としてのキャリアを考えたときに、ちゃんとポジションをつかんだ方がいいかなと思うので」
―防御率は2点台だったが
「防御率だけ見たらそんなに悪くないんですけど、使われている場面とか、やっぱり勝ち試合に投げて勝ちに貢献しないと、1年間やったという感じはしないというか。貢献度としてもやりがいという面で、もどかしさはあるので。ただそれが今の自分の評価だと受け入れて、そこは実力でつかみ取るものだと思っています」
―セットアッパー、クローザーにこだわるか
「そこはこだわりは特にないです。ただやっぱり一番信頼されている人が守護神だったり、8回に投げるものだと思っているので、名前が挙がるようにならないとだめだなと思っています」
―タイプ的にロングもできる
「求められるのが、選手にとってはやりがいだと考えているので、それを求められれば、応えられるようにやります。でも、最初からロングというのはあんまり思い描いていないです」