ファイターズ
《ハム番24時》12月1日
どうしても気になることがあった。上原が昨季から本格的に取り組む投打二刀流の行方だ。今季は先発ローテーションに入り、100イニングをクリアした。この活躍を踏まえると、ポジティブな意味で投手専念かと想像していた。しかし裏切られた。
「僕としては球団から『もういいよ、もうやめろ、もうするな』と言われない限り、1度始めたことはやり通すと決めている。それは言われなかったので、こっそり、ひっそりと続けていこうと思います」。答えは、フワっとした感じの控えめな継続―。今オフも打撃練習を行う意向を明かした。
1軍帯同中も投手のメニューを最優先でこなしながら、隙を見てエスコンや札幌の屋内練習場でバットを振っていたという。首脳陣が認める潜在能力を開花させるため、隠れて爪を研いでいた。「野手がいない時間、いないタイミングで、こっそりバッティングして、野手が来たら逃げて(笑)」。天然なキャラクターに翻弄(ほんろう)されつつ、投打で爆発する日を楽しみに待ちたいと思った。