日本ハム・谷内亮太コーチも小野の大ファン メッセージ入りユニもらい感動「宝物です。少年の気持ちに戻りました」
YouTubeで絶対見る「小野伸二プレー集」
天才の引退を悲しんでいるのは、サッカー界だけではない。同じく今季限りで現役を引退した日本ハムの谷内亮太内野守備コーチ(32)は、幼少期から北海道コンサドーレ札幌のMF小野伸二(44)のファンだ。
ゲームの中でもすごい能力
「僕はサッカーが好きで、ゲームのウイニングイレブンをよくやっていたんです。そこで、小野伸二すげーって(笑)。最初はそこからですね。代表戦とか、節目の試合は見ています。最近も時間があれば、YouTubeでサッカーの動画を見るんですけど、絶対、『小野伸二プレー集』を見ちゃいます。見始めちゃったら、止まらない。『そこに行くのか、え、そこ見てました!?』 みたいな。おしゃれだし、おっ! って思うようなプレーがめちゃめちゃ多くて、本当にすごいです」と尊敬のまなざしを向けた。
大人になり、ウイニングイレブンをやる機会は減った。それでも今は、競技は違えど同じプロの世界を経験し、レジェンドの本当のすごさに気付いた。
小野さんのような余裕がほしかった
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「もちろん、感覚は天才なんでしょうけど、考える能力も持ち合わせているんだろうなって、勝手に思っています。年齢を重ねて体力が落ちる部分は絶対あると思うんですけど、どうやったらこれができるのかと試行錯誤してカバーしている。そうじゃないと、ああいう年齢までやれないと思う。 レベルの高い試合の中で、余裕を持ってプレーしている。サッカーと野球は違うとは思いますけど、すごいなと思う。僕は最後まで、いっぱいいっぱいでプレーしていたので、小野さんのような余裕がほしかった。おお、すげーって思わせられるような感覚が僕には最後まで生まれなかったので、そこはすごいうらやましい」。厳しい弱肉強食の世界で、人と違う輝きを放ち続けた小野に、ただただ脱帽している。
同じ北海道のプロチームで同じ年に引退
面識はなかったが、同じ北海道のプロチームに所属し、同じシーズンに引退した。「年齢も、やっている年数も違いますし、僕なんかとは比べものにならないレジェンドですけど、僕は勝手に、うれしく思っています」。縁を感じた谷内コーチは人づてに、小野のユニホームをもらえないか依頼。すると憧れの人から、サインとメッセージが入った赤黒の背番号「44」が届けられた。
天才からの「現役お疲れさまでした」に感謝
「めちゃめちゃ、うれしかったです。小野さんの写真も入っていて、久しぶりに少年の気持ちに戻りました。うわーすごいって。早速、額に入れて飾ります。めちゃめちゃ宝物です。まさか自分の名前と、『現役お疲れ様でした』のメッセージまで書いてもらえるなんて。そんなの、なかなかもらえるものじゃない。しかも、自分でいただきにいった形でもなくて、人づてにお願いしてしまった失礼な形だったんですけど、それでもそこまでやっていただいて、感謝しかないです」
日本代表の小野監督を見てみたい
スパイクを脱いだ天才の第2の人生にも注目している。「どういう道に進まれるかは全く分からないですけど、サッカー日本代表の小野監督を見てみたいと勝手に思っています。これからもサッカー界を引っ張っていかれるんだろうなと、イメージしています」。谷内コーチにとって、小野伸二はいつまでもスーパースターだ。