中日3位・辻本倫太郎 母校・北海の創部120周年式典で気持ち新た「ショート一本で勝負したい」
日本ハム・鍵谷、西武・佐藤龍、阪口らに挨拶
今秋のドラフトで中日3位に指名された辻本倫太郎内野手(22、仙台大-北海高)が12月1日、札幌で行われた北海野球部創部120周年式典に出席した。式典には約300人のOB、関係者らが出席。来季から日本ハムに復帰する鍵谷陽平投手(33)、西武・佐藤龍世内野手(26)、阪口皓亮投手(24)ら現役プロ野球選手とも交流した。
「けがしない体を作っていきたい」
司会から現役プロ野球選手と一緒に紹介された辻本。大勢のOBや関係者から写真撮影を頼まれるなど、期待の高さがうかがわれた。これから始まる勝負の世界へ向け「けがしない体を作っていきたい。仙台大ではラン系のトレーニングを4年間してなかったんで、重点的に取り組んできました」と、来年1月から始まる新人合同自主トレに向けて肉体改造に取り組んでいる。
現在、母校で教育実習中
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
4日からは母校で教育実習に臨む。プロ野球選手で教員免許を持つ選手は珍しいが「中高と勉強も大事にやってきた。北海を選んだのも文武両道。仙台大は体育系の大学ですけど教員免許を取れる大学だったので。セカンドキャリアを考えているとかではないです」。来春の選抜甲子園出場が確実視される後輩にも、刺激になることは間違いない。
佐藤龍と辻本の兄は野球部同期
式典で鍵谷ら3人の現役選手にしっかり挨拶。西武・佐藤龍は、辻本の兄・勇樹捕手(27、NTT西日本)と同期で、以前から面識がある。阪口は2学年先輩で、辻本が1年夏に甲子園に連れて行ってもらった間柄。それぞれから改めて祝福されたそう。
北海高卒29人目のプロ野球選手
北海からのプロ入りは辻本で29人目。昨季は8人がプレーしたが、佐藤龍が主に三塁でキャリアハイの91試合に出場。打率.263、3本塁打、16打点と現役OBの中ではトップの成績をマークした。辻本は仙台大では遊撃手が主だったが、侍ジャパン大学代表では二塁や三塁も経験。「龍世さんは、もちろんバッティングとかもすごいけど、守備から入っているので、被るところはあるなと。自分もショート一本で勝負したい」。堅守に磨きをかけ、1日でも早い1軍昇格を目指す。
頼もし、中日在籍3人の〝先輩〟
中日には北海高の先輩で、昨季途中に西武から移籍した川越誠司外野手(30、北海学園大出)や、中学時代に所属した札幌南シニアの先輩・砂田毅樹投手(28、秋田・明桜高出)、辻本と同学年で3年春の札幌支部予選で対戦経験もある竹内龍臣投手(21、札幌創成高出)が所属。「北海道関連の選手が多かったんで、先輩に助けてもらいながらですけど早くなじめれば」。頼れる先輩の存在を励みに、国内最高峰の舞台へ歩みを進める。