鈴木健矢 トレード移籍した吉田輝星の送別会で「話していたら、ウルっときていました」
プロ4年目サブマリン 鎌ケ谷で自主トレーニング
日本ハムの鈴木健矢投手(25)が2日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で自主トレを行い、キャッチボールなどで汗を流した。今季ブレークの兆しを見せた下手投げ右腕は、年俸アップ分の具体的な使い道と、オリックスへ移籍した吉田輝星投手(22)の送別会で号泣したエピソードを明かした。
今季キャリアハイ6勝 年俸も大幅アップ
入団4年目の今シーズンは先発、リリーフと24試合に登板。チームの新球場初勝利投手になるなどキャリアハイの6勝をマークした。11月30日の契約更改交渉では、1100万円増の年俸3000万円(推定)でサインした。
昇級分で家族サービス 「父と母においしい物を」
記者会見では昇格分について「実家の母と父においしい物を食べさせたい」と語っていた。「好感度アップを狙いました」とニヤリとしつつ「シーズン中(状態が)グッと落ちた時に心配してくれたので、その分、還元してあげたいです」と〝孝行息子〟ぶりをのぞかせた。
年始には、千葉にある実家の庭でバーベキューをするのが鈴木家の恒例行事。「漁港に、いい貝とか食材を買いに行くんです。意外とホンビノス貝とか高い。お母さんが好きなので、買ってあげようと思います」と計画しているという。
吉田輝星の送別会 最初に涙したのは実は…
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家族思いの右腕は、後輩に対しても情に厚い。1日に行われたイベントでは北山が、オリックスへ移籍にした吉田について「僕もしっかり泣きました」とコメント。実はその会で、最初に涙を流したのは鈴木だった。「話したくないですけど…。トレード発表された2日後くらいにご飯行って、飲み行って。いや、いかれましたね」と照れながら明かした。
吉田の送別会に集まったメンバーは、鈴木と石川、斉藤伸そして途中合流の北山。「話の内容はあまり覚えていないです。話していたら、ウルっときていました。僕が最初に泣いて、北山が来て泣いて。お酒も入っていたので、しょうがないです」と恥ずかしそうだった。
頻繁に食事へ出かけた仲 「くそガキがいなくなると寂しい」
3学年下の右腕とは、野球の話は一切しないというが、よく食事に行く仲だった。「やっぱり寂しいです。くそガキがいなくなると寂しいっすね」とポツリ。「アイツ自身は泣かないことをカッコイイと思っている。泣いているのを見て、ヘラヘラしていた。部屋に帰って一人になった瞬間にグッと来るらしいです」
来季からはリーグVを争う好敵手 投げ合いを熱望
来季から敵同士となるが、同じパ・リーグのチーム。1軍にいれば、対戦する機会も多そうだ。「一緒に投げ合えたらいいですよね。アイツが1軍にいればの話ですけど。(送別会の時も)そういうのをみんなでイジっていました。『オリックスのリリーフ陣えぐいけど、おまえどうなの?』とか。本人は『いけるっす。頑張るっす』って言っていました」
仲良しの後輩へ、愛情たっぷりな〝辛口エール〟を送っていた。