札幌DF中村桐耶「ミスしたところをしっかり返したい」 アウェー浦和戦一発退場の借りをホームで返す
■12月2日、札幌ドーム
プロ初のレッドカード
今年味わった悔しさは今年の内に返してみせる。北海道コンサドーレ札幌DF中村桐耶(23)は4月のアウェー浦和戦でプロ入り後初のレッドカードを受けた苦い経験がある。リターンマッチとなる3日のホーム浦和戦(札幌ドーム、14時キックオフ)でリベンジを果たし、飛躍の1年をいい形で締めくくってみせる。
今季リーグ戦30試合出場と急成長
プロ5年目にして初の開幕戦メンバー入り、出場を果たした中村は一気に頭角を現し今季リーグ戦30試合に出場。6月10日のアウェー鳥栖戦ではリーグ戦初ゴールを決め、前節のアウェーFC東京戦では試合をひっくり返す2アシストをマーク。まさに飛躍の1年となった。最終戦を翌日に控え「出場時間がだいぶ増えて、その中で今まで自分が経験できなかったことをたくさん経験させてもらいました。良くも悪くも自分のプレーがたくさん出ていたと思うので、続けるところは続けて直すところは直して、しっかり1年を締めくくりたいなと思っています」。大きなケガをすることなく主力として走り続けてきた今シーズンを振り返る。
前半34分、興梠との1対1で相手を倒し
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
3万人超の観客が予想される一戦。中村にとって経験したことのない大舞台がリベンジの舞台となる。4月15日に敵地・埼玉スタジアム2002で行われた浦和戦。その前節のアウェーC大阪戦で今季リーグ戦初先発を果たし好プレーを見せた中村は、左CBとして2試合連続で先発出場したが前半34分のFW興梠慎三(37)との1対1の場面で抜け出しを図る相手を倒し一発退場。プロ初のレッドカードを受けチームも4失点の大敗を喫した。「あの試合は自分の退場でチームに迷惑をかけてしまった。そのミスしたところを次の試合でしっかり返したい」。そこからさらに経験を積んでレベルアップした中村が、札幌ドームの大観衆の声援を力に変えて雪辱を果たす。
「伸二さんの現役生活最後の試合に花を添えたい」
今季最終戦は、日本サッカー界に燦然とその名を刻む天才・MF小野伸二(44)の現役ラストゲーム。「最終戦ということもあるのでもちろん勝ち点3を取りに行きますけど、次の試合は特別な試合になると思っています。そういった意味でもしっかりいい試合をして、伸二さんの現役生活最後の試合に花を添えたいです」。札幌と小野がキャプテンを務めていた浦和がJ2で激しい戦いを繰り広げていた2000年にこの世に生を受けた中村が当時を思い出させるような熱い戦いを演じて天才の花道を飾る。