新庄監督就任にあたり、選手、関係者が語るそれぞれの思い
新庄監督現役時代の広報DJチャス。「就任ビックリ」
新庄監督の現役時代に広報を務めていた「DJチャス。」こと中原信広氏(54)が、同じパフォーマーとして共闘を誓った。
指揮官のど派手なパフォーマンスに影響を受けて、自身は14年から千葉・鎌ケ谷の2軍施設で生身のゆるキャラとして活躍中。「これからはぜひパフォーマンスを研究させてください」と頭を下げた。
今年6月には自らチケットを購入し、鎌ケ谷でお忍び観戦していた新庄監督と15年ぶりに再会。スタンドで肘タッチを交わし、五回終了後に行われるラジオ体操のコーナーでは「グラウンドにいたこっちに手を振ってくれて一緒にやってくれた」と旧交を温めた。
これからは共にチームを盛り上げることになる。「監督就任はびっくりしたけれど、人気、実力、野球への取り組みや情熱を考えると運命だったのかな」としみじみ。紫色のスーツを身にまとい「鎌ケ谷は俺に任せろ!」と気合十分だった。
万波&五十幡イズム吸収だ
沖縄県国頭村で秋季キャンプに参加しているメンバーは4日、練習の合間を利用し、新庄監督就任会見の様子を動画でチェックしていた。同監督の定位置だった中堅手のレギュラー候補たちは熱い発言に刺激を受け、直接指導による“新庄イズム”吸収を熱望した。
今季、5本塁打をマークし、ブレークの兆しを見せた万波は会見の冒頭を見て「絵に描いたようなスター選手」と再認識。対面を心待ちにしており「球際ギリギリで捕ってから難しい体勢でも素早く強く投げるとか、外野のことを全部聞きたい」と目を輝かせた。
大卒1年目のシーズンを終えた五十幡は最大の武器の足で勝負するつもり。球宴で本盗を成功させている指揮官にならい「僕も盗塁王を目指していますし、隙を突いて機会があればチャレンジしたい」と意欲的だった。
西日本短大付の同級生西村監督もエール
最高のモチベーターとして、期待を寄せた。新庄監督の母校・西日本短大付高の西村慎太郎野球部監督(50)は、高校時代の3年間、共に汗を流したチームメートだ。
新庄監督は当時から圧倒的な練習量を誇っていた。「夜中、一緒にバットを振ったりっていうときがあったけれども、寝ようって言ったら『俺たちがこけたら、みんな泣かないかんとよ』っていう言葉をかけたりしていた」と振り返った。
周囲を本気にさせる力を兼ね備えているという。西村監督は「僕らはへたくそだったけど、その気になるんですよ、彼の言葉でね。人の長所を見つけて、引き出せる能力は持っていると思う。そういう意味では監督をしている新庄っていうのは興味がありますね」。
若いチームを率いて、絶対に大きな化学変化を起こす―。かつて寝食を共にしてきた西村監督は、大きな期待を込めて“ビッグボス”の大暴れを予言していた。