レバンガ・桜井 小野伸二へ惜別の言葉「本当にお疲れさまです」 自身も今季限りで引退
ともに北の大地で終える選手生活
お疲れさまでした―。レバンガ北海道のSG/SF桜井良太(40)が現役最終戦を終えた北海道コンサドーレ札幌のMF小野伸二(44)にねぎらいの言葉を送った。
桜井も小野と同じく今季限りでの引退を表明している。競技は違えど、長く第一線で戦ってきたアスリート同士。ともに北海道で選手生活を終える。次は自分が生きざまを示す番だ。
心からのねぎらい 試合後にはプレー時間をチェック
「20分以上プレーするのは大変なことだったと思う。本当にお疲れさまですと言いたいです」。小野の現役最終戦とレバンガの試合時間が丸かぶりだったが、試合後にしっかりと小野のプレー時間などをチェック。40歳を超えてプレーする難しさを身に染みて感じているからこそ、言葉には自然と思いがこもっていた。
競技は違ってもリスペクト 「僕世代からしたらレジェンド」
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「僕世代からしたらレジェンドの選手。小野さんが海外で活躍されている時はリアルタイムで見ていた。全く別の、本当にすごいキャリアをたどってきた人なので、いちファンとして、小野さんが引退する時期に同じ北海道でプレーできていて、近くにいられることだけでも、ものすごく感慨深いものがあります」
11月下旬に対談 子どもたちへの思いに感銘
11月下旬には小野と対談する機会に恵まれた。「短い時間だったんですけど、子どもたちに、サッカーをやる上でこういうふうにやってほしいとか、そういう話をチラッと聞いた。自分が培ってきたものをパッと口に出すのも上手ですし、子どもたちに対する小野さんのしっかりとした思いを聞けたので、すごく勉強になりました」と有意義な時間になったようだ。
敗戦もコートで躍動 ドリブルでファンを魅了
人を引きつけられるのは〝鉄人〟も一緒。この日、桜井は三遠ネオフェニックス戦(札幌・北海きたえーる)に9分出場。敗れはしたものの、ドリブルで見せ場をつくると、会場は沸いた。「ドリブルは、昔よくああいうことをやっていたな、というのが自然と久しぶりに出た」と笑みを浮かべた。
現役生活は残り44試合 「いいプレーを見せなきゃいけない」
桜井の〝最終章〟を目に焼き付けようと、多くのブースターが足を運んでいる。「本当にうれしいです。自分を見に来てくれている人がいるんだなと感じる。『おっ』と思ってもらえるようなシーンを一つつくれたのは良かった」。試合は100失点で大敗し、ホーム7連敗となった。桜井は「いいプレーを見せなきゃいけない。やっぱり勝ちたいです」と力を込めた。残り44試合、少しでも多くのものをレバンガに還元する。