【一問一答】伊藤大海 夢見ていた年俸1億円突破「逆に気が引き締まる」
日本ハムの伊藤大海投手(26)が5日、エスコンフィールド北海道で契約更改交渉に臨み2500万円アップの年俸1億1000万円(金額は推定)でサインした。今春のWBCでは日本代表「侍ジャパン」の一員として世界一奪還に貢献。帰国後のレギュラーシーズン序盤は苦しい投球が続くも、最終的には規定投球回をクリアし7勝10敗の成績を収めた。来季の開幕投手を託されている道産子右腕は、長い冬を越えてさらなる進化を目指す。一問一答は以下の通り。
【日本ハムの契約更改一覧:12月5日時点】
―サインは
「はい。しました。アップです」
―今季を振り返って
「WBCから始まり、長いなと感じるシーズンでした。今思えば、いい壁にぶち当たったなっていう感想です。チームも難しいシーズンでしたが、逆に同じ時期に悩むことができて良かった。また仕切り直して、チームのためにしっかり投げられるように頑張ります」
―壁にぶつかった中でのアップ評価
「自分の中でも最低限、規定投球を何が何でもクリアしようという気持ちでやってきた。そこを評価していただいたのはすごく嬉しいです」
―喜びも苦しさも味わったシーズン
「そうですね。シーズンを戦う中で、ちょっとしんどいなっていう時期もありました。その中で、監督やコーチがマウンドに上げ続けてくれたので、何とか応えようという思いで、1年間けがなく投げることができた。そこは今年の中で、唯一良かったかなと思います」
―自分へのご褒美は
「ご褒美をあげるだけのことをしていない。来年優勝して、いいご褒美をあげられるように頑張ります」
―オフシーズンにやりたいこと
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「私生活では何かにチャレンジしたいと感じてない。逆に、そのチャレンジすることを忘れないようなオフシーズンにして、来季への取り組みもしていきたい」
―オフのトレーニング場所など
「12月はエスコンフィールドで。今年エスコンフィールドで1勝しかできなかったので、エスコンフィールドで心中するためにも、エスコンで1月もやります」
―開幕投手に指名されている
「本当に変わらず、どっしりした姿でマウンドに上がって、いつも通り淡々とイニングを進める。そんな姿をイメージしています。監督が大海にして良かったって思ってもらえるような姿でマウンドに上がりたいなと思います」
―道産子としてエスコンフィールドへの思いは
「もちろん、ここで勝って北海道のファンの皆さんとたくさんの喜びを分かち合いたいっていうのが一番の思いです。道産子投手としてエスコンフィールドで、一番多くの勝ち星を勝ち取って、引退する時に記録が残るような投球をエスコンではしていきたい」
―来季の目標は
「先ほど球団の方ともお話ししましたけど、イニングはもちろん、防御率はもちろん、やっぱり僕は勝ちにこだわっていきたい。最多勝を目指して、1戦目から勝っていけるようにやっていきたいです」
―大台の1億に乗った
「そうですね、はい」
―野球選手として、どう感じるか
「夢見てたところではあったので正直嬉しいですけど、自分自身も納得いくシーズンではなかった。逆に気が引き締まる。しっかりやらなきゃなと思いました」
―年俸が順調に上がっている
「そういう姿をずっと目標にしていた。けがなくやってこれたのが、そこに繋がっている。丈夫に産んでくれた両親に感謝したいです」
―1年目から継続して活躍したことを球団から評価されたか
「そうですね。3年間、けがなくローテーションを守ってくれてありがとうございますって言われました。まだまだ継続できる部分だと思います」
―1月はエスコンで練習
「はい。エスコンに現れたり現れなかったり。準雲隠れで(笑)」
―エスコンでオフを過ごすメリットは
「自分の中できっかけが欲しい。いつも試合前にいるロッカーやウエートルーム。そういうところで1月にこれだけやったから大丈夫だって、試合前に思えるように。『俺はこれだけやってきた』っていうのができればなと思っています。あとはシンプルに、今までずっと学生時代も寒いところでやってきたので。寒いところの方が体の変化が分かりやすい。暖かいところへ行っちゃうと、ちょっとごまかしも効きやすくなる。寒いところで繊細にやりたい」
―開幕投手に向けての調整で何か変える部分
「特にないですね。逆に『ここ』っていうのが明確なので。そこに対して、体の面も気持ちの面もいろいろなことを試しながら、新しいことを取り入れるのか、それとも今あるものを磨くのか。そういうところの見極めを1人でしっかりやってキャンプに入って、いろいろ合致して1ヶ月後を迎えられたらなと思う」
―ダルビッシュも開幕投手を経験している。相談することは
「僕はもちろん初めてで、本当にどんな感じになるかも分からない。どういうアドバイスを求めるべきなのかも、分からない。まずは自分で考えて、バチンと入っていけるようにしたい」
―開幕戦までの実戦のイメージは
「2月20日ぐらいに実戦でしっかり投げられるような状態にしたい。毎年ブルペンは遅い方ではあるので、あまり焦らず。いろんなことの精度を上げたいので、ある程度の出力を保ちながら、このオフシーズンは取り組んでいきたい。ボリュームをしっかり調整しながら、キャンプに良い状態で入れるのがベスト。細かい作業にはなりますけど、しっかりやりたい」