レバンガSG松下裕汰が今季初先発へ 6日、仙台戦 守備再構築で連敗脱出へ白羽の矢
マッチアップは現在スティール1位のSG阿部
東地区7位のレバンガ北海道は12月6日に札幌・北海きたえーるで同4位の仙台89ERSと対戦する。負傷離脱中のフィリピン代表SG/SFドワイト・ラモス(25)の代役として、PG/SG松下裕汰(24)が今季初先発起用される。マッチアップが想定される相手は新加入して現在スティールでリーグ1位のSG阿部諒(28)。激しいディフェンスでリズムを崩し、ホームで連敗を止めてみせる。
昨季対戦4戦全勝も
昨季は東地区最下位で4戦全勝のお得意様だったが、強力補強で立場は逆転した。阿部に加え、世界ランク1位のスペイン1部から加入したウクライナ代表のC/PFヴォーディミル・ゲルン(29)は、リバウンド1試合平均11.9本でリーグトップを独走。守備を買われてスタメンに抜てきされた松下は「スタメンで出ても後から出ても、やることは変わらない。自分はどんな相手にでも体をぶつけて戦うのが武器。外国人、日本人関係なく、誰にでも最後まで粘り強いディフェンスをする。阿部選手は得点力もありますしアシストもできる選手なんで、自分がいいところを出させないようにディフェンスできたら」と、仙台得意のハードディフェンスのお株を奪う守備で主導権を握る。
B2降格圏と2勝差
振り向けばB2がすぐそこだ。現在5連敗中で22位。リーグ戦の約1/4となる16試合を消化して3勝13敗は、Bリーグ移行後ワースト。全体最下位だった富山が前節で今季初勝利を挙げ、自動降格圏の下位2チームとの差はわずか「2勝」。うかうかしていられない状況だ。
三遠戦から中2日で守備再建する
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前節3日のホーム・三遠戦では100失点と守備網が崩壊。小野寺龍太郎HC(41)は「ファーストブレークを出される、戻らない、ディフェンスでボックスアウトしない。それはビッグマン、スモール全員です。自分たちがせっかくディフェンスでショットを落とさせてるのに、彼らにイージーなバスケをされてしまった。それをしたら勝てないよね」。中2日での守備再建に取りかかった。
堅守構築へ白羽の矢
松下のデキが勝敗の鍵を握る。ラモスが11月11日の広島戦で負傷して以降3試合連続でSG中野司(27)が先発したが、うまく機能しなかった。指揮官は「仙台は阿部選手がボールハンドリングをしてオフェンスを構築するのが、ファーストオプションになっている。そういう部分でのプレッシャーが一番フィジカル的にかけられます。ブース選手のスリーポイント、ピックアンドポップでのスリーポイントが今48%ぐらい入っていて非常に確率がいい。そこでスイッチが起きた場合、松下や関野、桜井がスイッチしてマッチアップしていく。ポイントガードはサイズ的なミスマッチが起こりやすいので、3人にはディフェンスのハッスルを期待して出したい」と、堅守構築へ白羽の矢を立てた。
白鷗大の先輩、仙台SG片岡に「勝ちたい」
尊敬する先輩に勝利で恩返しする。13年から2シーズン、レバンガでプレーした〝ソルジャー〟こと、仙台のSG片岡大晴(37)は白鵬大の大先輩。松下は「インカレのモチベーションムービーに片岡さんが時々出てました。すごい気迫のこもったバスケットボールをする。白鷗大時代『ウィーアーソルジャー』って掛け声でも言ってた。そこは片岡さんからきてるのかな。『全力で』っていう片岡さんのモットーだと思うんですけど、そこは自分も負けないで、勝ちたいですね先輩に」。大学の、レバンガの後輩として成長した姿を見せ、連敗トンネル脱出へ光をともす。