《SHINJOの信条》(山崎獲得は)球団の熱意とファンのおかげ
■山崎福也投手入団会見(12月6日、エスコンフィールド北海道)
―会見を終えて、改めて山崎の印象は
「おっきいね。打席に立ったことがないから分からないけど、圧があるんじゃないかな。彼は移籍して1年目ということと、年齢が31歳かな。あまり来年は、若い子たちを引っ張って行こうという気持ちはなくしてもらって、自分の成績を上げるということだけを考えて。自分のためにやってもらえたらうれしいかなと思いますね」
―今日、会ってみて第一印象は
「どういうこと? 実は僕、会っているんですよ。あの、決まる前に。いろいろと話をさせてもらって。その会った夜か。答えを出してもらった。でも、僕が話したからとかじゃなくて、吉村さん(統括本部長)が本腰を入れて、全力で山崎くんと何回も話をしてくれて。それで山崎くんも心に響いて決めたというか。なかなかFAの選手を獲りにいくチームではなかったので。それだけ欲しかったピッチャーなので。一緒にやれることがうれしくて仕方がないです」
―本拠地開幕戦の先発はいつ決めたのか
「交渉の時か。エスコン開幕行くよって。(日本ハムに入団するか)決まっていないのにね(笑)」
―それは殺し文句だったのか
「いや、殺し文句というか、実際、そう思っていたので。伏見くんと一緒にバッテリーでいきたいと」
―伏見にも山崎が加入するように協力要請していたのか
「いや、それはない。GMじゃないから(笑)」
―ファイターズを選んでくれた理由をどう見るか
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「やっぱり吉村さんの熱意というか。FAって選手の評価は金額じゃないですか。で、球団がもう精いっぱい、誠意ある金額を出したところで。エスコンに来てくれた人たちのおかげで(収益が上がり)、獲りにいく金額面がプラスされて。(提示した条件は)ほかの球団と変わらないと思いますよ。ほんとに。数字的には公表できないですけど、何億も差が開いていたらね。せっかくのFAという権利を得たんですから、やっぱり選手は(金額が)高いところに行きますよ。僕でも行くし」
―報道されている推定の数字…
「じゃないと思いますよ。僕ははっきり聞いていませんけど。それはもうファンのおかげですよ。あと球団がね、全力で獲りにいくために、数字で表してくれたおかげですよ」
―これで先発は伊藤、加藤貴、山崎、上原、根本、金村、北山がいる。外国人もマーフィーとロドリゲスがいる
「2人? 今、岩本副本部長がウインターミーティングに参加しているから。そこから…」
―補強が続く
「そりゃあもう、来年に懸ける思いはものすごく伝わってくるし、うれしいしかないですよ。ありがとうございますという感じですよ」
―もう一人は投手か
「いや、バッターも。2人投手にいっていて、野手も2人ぐらい狙っていると思うので、相当厚くなりますよ。俺、やることなくなるんじゃないかな(笑)。放っておいても結果を出してくれるんじゃないかな、というくらい」
―投手王国、左腕王国に
「ホントですよ。ねぇ。真のエースというところを山崎くんが、勝ち取って、背番号18番をあげていますしね。あそこのタワーイレブンに山崎くんの顔が載るように、そのつもりでやってほしいですね。もともと11番ですもんね、オリックスで。11番は欲しかったのかな? 1番は合わないか。1番はやっぱり野手がいいかなー。その前に、すごい成績を残した選手はいないのに、年俸が上がっているじゃないですか。それがもう、うれしくて。僕は監督という仕事もありますけど、いつも言っているように、一緒にユニホームを着た人の年俸を少しでも上げたいという思いでやっていますから、うれしいですね。その情報を聞くと」
―山崎に目を付けたきっかけは
「札幌ドームか大阪か覚えていないけど、体力もありそうだし、この投げ方だったら9回を投げきれるという力感のなさ。加藤(貴)くんに近いですね。なんで先発させないんだろうと思いながら。その次の日に吉村さんに言いに行ったのは、はっきり覚えていますね」
―今回、獲れるという手応えはあったか
「ないないないない。それはないです」
―他球団が好条件を提示していたもよう
「それは情報だけでしょ? はっきりした金額は分かっていない。誠意は見せたんじゃないですか。決め手となる。そうじゃないと。でも会っている回数はファイターズが一番多かったんじゃないかと思いますけどね。(追加交渉で)大阪には行かないと言った、あのときには手応えがあったんじゃないですか? 本人と目を見ながら話す中で」
―今回、山崎が入って。監督の中で開幕ローテーションは
「今のところ山崎くんが入って、11、12人の先発をホワイトボードに並べたんですけど、そこからキャンプとオープン戦を見ながら。最初は5連戦か。5枚を決めていきながら、あと結果と、どれくらい試合をつくってくれるかというので、徐々にコーチと話しながら決めていきます」
―伊藤と山崎は決まりであと3人
「まあまあ、加藤(貴)くんもそうです(笑)」
―その3人はもう決定
「あと、上沢くんがどうなるか分からないですからね。まだ今、ウィンターミーティング中だし。結果次第ではまた変わってくるし、外国人も先発でやらせるし、やってもらうし」
―山崎は今年、ピッチャー中心。将来的に本人が望めば二刀流も
「一回試してみて、4打数2安打、3安打とか打つのであれば面白いっちゃ、面白いですけど。ただ怖いのは、左投げ左打ちでしょ。詰まるのが嫌なんですよ。詰まってピッチングに影響されたらもう…。右投げ、左打ちとか左投げ、右打ちだったらちょっと面白いですけど、その辺は本人も分かるだろうし。(投手専念などの)決まりはつくりたくないです」
―打つならならDHを解除して
「そうするしかないですよね」
―伏見より良い打撃したら
「伏見くんが2割1厘でしょ、だって」
―日本シリーズでも打っている
「バッティングが好きですからね。それこそもう世間の皆さんはセ・リーグに行くというふうに思っていたところが、ちょっと面白いですね」
【山崎福也会見「このブルーの色が一番似合っている」】