FA移籍山崎福也〝さちとら〟バッテリーで4・2本拠地開幕デビュー決定 4年総額10億円
■山崎福也投手入団会見(12月6日、エスコンフィールド北海道)
セ・パ6球団による争奪戦の末
オリックスから国内フリーエージェント(FA)権を行使し、日本ハムに加入することになった山崎福也投手(31)が6日、エスコンフィールド北海道で入団会見に臨んだ。6球団による争奪戦の末、4年総額10億円(金額は推定)で契約。背番号18のユニホームに袖を通した。同席した新庄剛志監督(51)から本拠地開幕戦(2024年4月2日、楽天戦)の先発に指名され、新天地で戦う決意を表した。
元オリの福也(さちや)&寅威(とらい)でタッグ
4・2〝さちとら〟バッテリー再結成だ。会見で、新庄監督が「エスコンの開幕戦、山崎くんと伏見くんに任せたいと思います」と発表した。オリックス時代から強い絆で結ばれている2人が北海道のファンに見守られる華やかな舞台で、タッグを組む。最高のデビューシナリオが整った。
いくつもの縁がある日本ハムに決断
セ・パ6球団との交渉を経て、山崎は日本ハムを選んだ。球団の熱意が伝わり「父も在籍していたこと、(伏見)寅威さんがいること、すごく尊敬している金子さん(2軍投手コーチ)もいらっしゃいます。あとは、北海道で中学3年生の頃に脳腫瘍の手術を受けていまして、縁がたくさんあるファイターズに入らせていただくことになりました」と入団に至った経緯を明かした。
「球団と一緒に投手として完成させていこう」吉村統括本部長
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交渉の席上、細かい分析データなども示され、吉村統括本部長からどれだけ必要としているか、熱意を持って伝えられた。対話を重ねるたびに心は動き「『球団と一緒に投手として完成させていこう』という言葉は今でも心に残っています」と静かにうなずいた。
新庄監督「一緒に野球ができたら幸せ」
エース待遇で迎え入れる新庄監督の期待も大きい。「僕がメジャーでプレーしていたとき、グラビンという投手がいて、彼のボールは、打つ手前で芯を外される。それで毎年、15勝くらいしていた。そのピッチャーに似ていて、一緒に野球ができたら幸せだなと、ずっと思っていました」と満面の笑みを浮かべた。
日本一&タイトルの両獲りへ
先発ローテーションの柱を担っていた上沢がメジャーに移籍する可能性がある中、大きな補強に成功した。「さちや」と呼ばれることを望んだ新戦力左腕は「チームとしてはもちろん優勝、そして日本一を目指してやっていきたいと思いますし、個人としてはタイトルを獲りたい。できれば、規定投球回を投げたいという目標もあります」と来季を見据えた。2年連続最下位から逆襲を期すチームに大きな、貴重な1ピースが加わった。