伊藤大海 グラブを赤から黒に変えた理由&WBC選出秘話 ミズノトークショーで披露
同い年のヤクルト高橋とともに出演 会場沸かせた
日本ハムの伊藤大海投手(26)が7日、ミズノオオサカ茶屋町で、ヤクルトの高橋奎二投手(26)とトークショーを行った。ともに今春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)優勝に貢献した同学年コンビ。サービス精神旺盛なぶっちゃけトークで、会場を大いに盛り上げた。
侍選出の記念すべき瞬間 米国でダルと自主トレ
最初は緊張気味だった伊藤だが、ともに世界一を獲得した高橋の軽妙なトークにも乗せられ、徐々にエンジンがかかった。ファンの興味を一気に引いたのが、WBC選出秘話だ。記念すべき瞬間は、米国でダルビッシュと自主トレを行っているタイミングだった。
電話口には栗山監督 その瞬間、まさか…
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「ちょうど、タクシーに乗っていたんです。でも英語が全くできないので、行き先を伝えられていなかった。そこで、ファイターズのマネジャーから、電話が来た。だから、『2分待ってください』って言ったんですよ。言っているのに、かけてきた。そしたらマネジャーさんからの電話にいきなり栗山さんが出て、『世界一、一緒に獲りましょう』と。『分かりました』で、プチって、すぐ切られました。でも、行き先を伝えられていないままだったので、わけ分からない道をずっと走っていました(笑)」。
吉報が届いた歓喜の場は、まさかの知らない道の上。「一生の思い出になると思います」と笑顔を見せた。
グラブ変更で四球減 「気持ちの問題です」
グラブへのこだわりが話題に上がると、右腕は今季途中にWBCでも使った縁起の良い相棒に別れを告げた理由を明かした。「僕はずっと赤を使っていたんです。ただ、チームとして、新庄監督にフォアボールが多いと言われている。それで、コントロールが良いピッチャーの動画をあさっていたら、わりと黒が多かった。金子千尋さんも黒でした。なので黒にしました。これを身に着けたら大丈夫って、気持ちの問題です」。実際、今季の四死球は昨季から5個減の「49」。開幕投手に決まっている来季も、黒グラブでスタートダッシュを決めるつもりだ。
来季開幕戦で初の大役 目指すは大谷以来の勝ち投手
トークショー終盤には集まったファンとじゃんけん大会や記念撮影を行うなど終始、和やかなムードで役目を終えた。「最初は緊張したんですけど、徐々に皆さんにほぐしてもらって、楽しむことができました」。応援してくれる人たちとの交流で英気を養った伊藤が、2015年の大谷以来9年ぶりの開幕投手白星をつかみにいく。