今川優馬 本塁打量産で突き抜ける 大谷の姿勢見習い「ぶれない」
美唄後援会の歓迎交流会に出演
日本ハムのファンクラブ会員でもある今川優馬外野手(26)が10日、ファイターズ美唄後援会の歓迎交流会に出演し、背水の覚悟で本塁打量産を誓った。米大リーグ・ドジャースへの移籍が決まった大谷翔平投手(29)の周囲に流されない強い意志を見習い、代名詞のフルスイングに磨きを掛ける。
OBの大谷がドジャースと超大型契約
選手としても、ファンとしても憧れていた日本ハムOBの大谷がドジャースと10年総額1000億円規模の超大型契約を結んだ。そのスケールに圧倒され「ハンパじゃない。次元が違いますね、ホントに」と感嘆のため息が漏れた。
夢をかなえる力に共鳴
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今川が2020年秋に日本ハムからドラフト指名を受けたとき、大谷はすでに海を渡っていた。同じグラウンドに立つことはかなわなかったが、チーム内でさまざまな〝逸話〟に触れる機会があった。「トレーニングも目先の試合ではなくて、5年後、10年後を見据えてやっていたと聞きました。試合前もガンガンウエートをする。筋肉痛で試合に出られないだろ、と言われながらもやっていたそうです」。もちろん、簡単にはマネできない。ただ、思考や行動力など学ぶことは多く、「それ(成果)を現実のものにしている。夢をかなえる力はすごく大きなものだと思いました」と共鳴した。
不完全燃焼に終わったシーズンに危機感
今季は4月に自打球で左すねを負傷し、長期離脱を余儀なくされた。夏場に復帰も状態は上がらず、不完全燃焼のまま、シーズンが終了した。若い力の台頭もあり、危機感を募らせた。
群雄割拠の外野手レギュラー争い
外野のレギュラー争いは熾烈(しれつ)だ。今季、25本塁打をマークした万波と、昨季首位打者の松本剛が一歩リードしている。俊足、好守の五十幡、浅間、江越がいて、本職ではない野村、郡司、田宮も回ってくる可能性がある。飽和状態の中、今川が突き抜けるための手段は、一つだ。「ホームランを打たないと僕の存在価値はない。もう一度、原点に戻って、ぶれないように取り組みたい」
阪口、梅林と行った野球塾で刺激
今月7日には後輩の阪口、梅林と一緒に「メジャーリーグで本塁打王」をコンセプトにした野球塾「根鈴道場」に足を運んだ。オフも打撃向上のためなら、労力を惜しまない。「教わることがアップデートされていて、新しいことを聞けました。後輩を連れて行くことで刺激を受けましたし、互いに動きを見てアドバイスできる」と意義を強調した。
来季は清宮、野村、万波と4人で100本塁打
この日、歓迎交流会でファンに伝えた来季の目標は「4人で100本」だ。残り3人は清宮、野村、万波で、彼らと一緒に作成したライングループの名称にもなっている。今季は屈辱の本塁打ゼロに終わり、野村から「イマさん、何本でした?」と冗談交じりにイジられているという。当然、見返すつもりだ。「先輩の威厳を保つためにも、最低20本は打つ。本当に1年勝負」。道産子スラッガーは悲壮な決意を胸に、2024年へ向かう。