札幌GK高木駿が新シーズンに向け決意語る 「チームの中心としてやっていかなきゃいけない」
北海道コンサドーレ札幌の選手たちが北海道の各市町村を訪問する『CONSADOLE HOKKAIDO TOURS』。現在道東コースのツアーに参加中のGK高木駿(34)が2024年シーズンへの決意を新たにした。
突然のアクシデントにも冷静に対処
前日同行していたMF駒井善成(31)が他のイベントへ参加するため別行動となったツアー2日目。この日は河合竜二CRC(45)と共に小清水町を訪問する予定だったが、河合CRCが発熱による体調不良で参加を中止し、急きょ高木一人で巡ることとなった。高木は緊急事態にも動じることなく、小清水町長との懇談にしっかり対応。2日連続となったセイコーマートの一日店長も、前日の反省を踏まえて気持ちに余裕を持って取り組み、約1時間の業務を無事に終えた。
激動のシーズンを振り返る
激動の23年シーズンだった。大分在籍7年目を迎えた今季は開幕からベンチスタートが続いた。4月29日のアウェー仙台戦で今季初出場を果たすと、そこから3戦連続で先発出場。だが、直後にグロインペイン症候群で約3カ月の離脱を余儀なくした。「グロインペインで休んでリハビリをして。復帰して試合に出たところで札幌から声がかかって移籍することになって」。8月12日のホーム藤枝戦で実戦復帰を果たした直後の同16日、札幌への完全移籍加入が発表された。
札幌に来て、大きな転機になった
札幌合流からわずか1週間で同26日のアウェー川崎戦に先発。それ以降も試合出場を重ね、終わってみればリーグ戦9試合で先発フル出場を達成した。「本当にすごい1年だったと思いますね。正直大分でもここ2、3年はシーズン通して出場することがなかったので、何かを変えなきゃいけないんだなってちょっとずつ思っていたりしてたので。札幌に来ることになったのは自分の中で大きな転機になったと思います」。北の大地で新たな刺激を受け、一回り成長を遂げた。
ミシャのチームだから、みんなのびのびやれている
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札幌に移籍してきてから約4カ月。日々の練習風景から、すっかりチームに溶け込んだ様子が見える。「札幌の選手はみんな仲が良いですね。面白いヤツばかりだし、(移籍して)最初は寮に入って生活していたので若手と話すこともできました。ミシャのチームだから、みんなのびのびとやれているのが結構大きいのかなと思います。なので、あまり堅苦しくなくすんなり入ることができました」と周囲のおかげを強調するが、高木自身の明るさ、人当たりの良さによるところも大きい。
札幌に足りなかったものを加えていかなければ
24年シーズンは札幌所属の選手としてスタートを切る。「チームの中心としてやっていかなきゃいけない。伸二さんも抜けて、ベテランという立ち位置になっているので、もっとチームを引っ張るのをすごく意識しなきゃいけないと思っています」。MF小野伸二(44)の現役引退、同い年のGK大谷幸輝(34)の契約満了に伴い、現時点ではMF宮澤裕樹(34)と並んでGK菅野孝憲(39)に次ぐ年長者となる。「今年は新加入として一生懸命チームになじもうという意識でやっていましたけど、来年は全然違う立場。新しく入ってくる選手もいると思うので、札幌のサッカーを周りに伝えていくこともやらなければいけないし、今までの札幌に足りなかったものにももっと気づいて、チームに加えていかなければいけないと思うので、その辺りを意識してやっていきたいなと思います」。
初の長期キャンプ「時間を大事に使っていきたい」
来季は自身初の長期キャンプからスタートする。「経験したことはないですが、その時間もチームをつくるのに貴重だと思うので、時間を大事に使っていきたいです」。今季チームに新たな風をもたらしたベテランGKが、来季も激しい競争を勝ち抜いて札幌のゴールマウスを守り抜く。