ファイターズ
新庄監督 投手みんな先発になーれ! 今季のチームホールド王にも「先発やらせたいくらい」
先発調整万能説
日本ハムの新庄剛志監督(51)が、投手の〝先発調整万能説〟をぶちあげた。現代野球では先発、中継ぎ、抑えと、あらかじめ役割を決め、準備させるのが一般的。しかし、常識に収まらない指揮官は「選手としては、それがやりやすいとは思うんですけど、あまりポジションをガツガツと決めるより、レベルを上げるためには全員先発の気持ちでやらせた方が、俺はいいと思う」と持論を口にした。
長いイニング投げれば抑え方のコツ学べる
結果的に、リリーフでの起用になったとしても、先発の準備をしたことは無駄にならないと考えている。「先発をやらせることによって、長いイニングを投げないといけないので、バッターの抑え方のコツも分かるんじゃないかなと。やっぱり山崎(福也)くんみたいに、感覚的には80、70%でテンポ良く投げて抑えているような。彼は全力で投げてるかもしれませんけど、力感の無さ。それがポイントじゃないかな。全力でいって良いものは、俺、ないと思うから」。全球全力になりがちなブルペン陣に、肩の力を抜いた投球を覚えさせる狙いだ。
1回を5、6球で終わったら回またぎも
例として名前を挙げたのは、今季、八回を任されるなど勝ちパターンの1人としてチームを支えた池田だ。「池田くんも先発をやらせたいくらい。(中継ぎと決めつけると)あんまり伸びない。池田くんが例えば5球、6球で(一回を投げ)終わったとしますよ。そしたら、回またぎで行ってもらっても良くないですか? そのまま九回を投げてもらったり」と、柔軟な起用法を思い描いた
全ては来季、悲願の優勝をつかみ取るため。新庄監督は固定観念を排除し、チームが最大の力を発揮する策を考え抜く。