北海 野村光希・田中準人のWエースで19年ぶり勝利だ! 全国高校サッカー選手権3年連続挑戦
初戦は29日、大手前高松(香川)
12月28日に開幕する第102回全国高校サッカー選手権に3年連続13回目の北海道代表として出場する北海。同校が誇るWエースが相手DF陣を切り裂き、第83回大会以来19年ぶりとなる全国勝利をつかみ取る。初戦の1回戦は同29日の香川県代表大手前高松(オリプリ、14時10分キックオフ)だ。
プレミアプレーオフで現時点の力試し
8日に広島県で行われた近江(滋賀)との高円宮杯U-18プレミアリーグプレーオフでは、前半6分にWエースの一角・FW野村光希(3年)のPK弾で先制するも、1-1で迎えた延長後半9分に近江に勝ち越しゴールを許し惜敗。北海初のプレーオフはほろ苦いものとなった。野村はその一戦を「チームとしての長所である対人の球際での強さが出せなかった」と悔しさ混じりに振り返るが、対戦相手の近江も選手権に出場する強豪校。高校生活最後の大会に向け現時点での戦力を見つめ直せた。「試合で100%を出すために、全員で練習の強度をもっと上げて、雰囲気も良くしてチームとして戦う気持ちをもっと強くいきたいです」と、約2週間でさらなる上積みを目指す。
3年連続出場の田中「悔いが残らないように」
もう一人のエースであるFW田中準人(3年)は1年時から3年連続の選手権出場となる。「1、2年生で出場して何もできなかった経験があったので、今年は春先からずっと全国で活躍できるように意識して練習してきました。今年はラストイヤーですので、悔いが残らないようにしっかり自分が決めて勝たせられるようにやりたい」と〝三度目の正直〟に向け意気込みを見せる。
野村「ホテルの部屋とか、ご飯とかも毎回一緒」
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今年の道内高校サッカー界を席巻してきた北海のWエース。高校で出会った2人はライバルであり、仲の良い友人、そして最高のコンビでもある。野村が「ホテルの部屋とか、ご飯とかも毎回一緒にいます。5、6人でいたとしても絶対に田中がその中にいて。もう相棒みたいな感じです」と関係性を語れば、田中も「野村を生かすのは自分だと思っていますし、野村を生かして自分も点を取ると毎回思っています。プリンスリーグも得点ランキングは2位でしたけど、野村と協力してアシスト王になったのも自分の自信につながったので良いかなと思っています」とライバルの存在が自身を高めたと感謝する。
生まれる前以来の全国勝利へ強い意欲
Wエースが挑む最後の選手権。野村は「今までで一番濃い3年間でした。勝てば北海としても19年ぶりの勝利なので、どんな試合になっても絶対にまず1回戦を勝って、2回戦、3回戦と勝ち進んでいきたい」と、自分たちが生まれる前以来の全国勝利へ強い意欲を見せる。伝統の堅守を誇る北海が強力な2本の刀を携え13回目の選手権へ挑む。
クラウドファンディングで支援金募集
〇・・・現在『北海高等学校サッカー部応援プロジェクト』として、北海高等学校サッカー部を正月大会へ送る会がクラウドファンディングを実施している。支援金は今大会出場および遠征をはじめとした交通費・宿泊費への充当、サッカー用具の支援費など現役部員への支援および礼状発送、その他諸経費に充てられる。目標金額は500万円で、募集期間は来年1月31日まで。詳細はこちらで確認を。