松本剛 今季達成者が1人出た『松本賞』の継続を宣言 チーム伊江島に初参加の石井に課すノルマも披露
石井とともに函館開催のトークショーに出席
日本ハムの松本剛外野手(30)が18日、石井一成内野手(29)と函館市内の湯元啄木亭で行われた野口観光トークショーに登場。イベント前に取材に応じ、来季もノルマを達成した後輩に褒美を用意する『松本賞』を継続することを明かした。
新メンバーが加わる年明け恒例の伊江島自主トレ
年明けからスタートする沖縄・伊江島で合同自主トレ。昨季限りで引退したOBの杉谷氏に代わって、今年から松本剛がリーダー役を担っている。このオフはレギュラーメンバーの野村、郡、細川に加え、石井が参加を志願した。
初参加の石井も気合十分 「技術的に重視するのは打撃」
新たな仲間が増え、松本剛は「(巨人監督の)阿部さんがずっとやっていて、一応、出世島なので。僕は打撃をもう一回、見つめ直す。これでいけるなというものを見いだして、キャンプの2月を迎えたいなと思います」と気合十分。昨季の首位打者に〝弟子入り〟する石井は「技術的に重視するのは打撃ですね。あと、トレーニングをしっかりやりたい」と意気込んだ。
個人の自主性を尊重するのがリーダー流
自主トレを先導するリーダーは後輩たちに自主性を求める。「テーマはフリー。5人一緒にやりますけど、おのおの自分がやりたいことを明確にして、来てくれと言っている。みんなで意見を言い合っていけばいいなと思います」。基本のトレーニングメニューは同じだが、「内野手が多いし、内野ノックをたくさんやりたい日があれば、たくさんやればいいし、いらないなら1本も受けなくてもいい。そこは個人。周りに合わせなくてもいい」と言い切った。
今季、設定ノルマをクリアした唯一の選手とは
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チーム伊江島には、こんなお楽しみもある。前年の自主トレで設定したノルマをクリアした後輩に松本剛がプレゼントを贈る『松本賞』を設立。栄えある第一回となった今シーズン、早速、達成者が出た。「細川だけ達成しました。(ノルマが)60試合出場で、60試合ちょうどぴったり。最終戦で途中からセンターで出たんですよ」と明かした。
ご褒美はゴルフセット一式 40万円なり
シーズン最終戦となった10月5日の楽天戦(楽天モバイル)。新庄監督から「三振したらすぐ代えるぞ」と言われ、先発出場した江越が、二回の第1打席で空振り三振を喫し、その裏の守備から細川と交代した。「僕は三振していいやと思っていました(笑)。細川が出られるから。それはすごいでしょ」。きちんと約束を果たし、40万円ほどのゴルフクラブセット一式をプレゼントした。
野村と郡は達成できず
他のメンバーは、野村がノルマをフル出場に設定したものの達成できず。「めっちゃ悔しがっていました。来年はハードルを下げるって。そんなの許さない」とニヤリ。帝京の後輩でもある郡は「ヒット30本かな。ダメだった」と、こちらもお預けとなった。
すべては後輩たちのため 石井は初の規定打席到達を目指す
同賞の継続について「来年ももちろん、つくりますよ」と明言。自主トレ期間中にノルマ設定の話し合いが行われる予定だが、初参加となる石井にはすでに候補が挙がっている。「ピンはまず規定打席(到達)。それも、ありかなって。一回も乗っていないので」。その言葉を受けて、石井は「(打席数の最多が1年目の)360(361)とかなんです。野球以外の部分でもコテージに泊まるらしいし、楽しみです」と胸を高鳴らせた。
「せっかくコテージでご飯を食べて一緒に生活するので、モチベーションの一つになればいいなって」と松本剛。頼れる兄貴分は、後輩たちの奮起を促すべく、一肌脱ぐ。