ファイターズ
2023/12/21 17:00

【2023 F10大ニュース】番記者が勝手に選定~写真とともに振り返る~㊤

番記者が選ぶF10大ニュース 10~7位を紹介します

 もうすぐ、1年が終わろうとしている。「新時代」をスローガンに掲げた日本ハムは、今年も熱い戦いを繰り広げた。記憶に刻まれる名シーンが生まれ、感情を揺さぶられる出来事がいくつもあった。道スポデジタルでは年末企画「写真とともに振り返る2023ファイターズ10大ニュース」をお送りする。取材を担当した番記者たちが、思い入れ重視で勝手に選定した。(全3回)

【10位】ガント 無念の退団

 2022年に入団したジョン・ガント投手(31)はメジャー通算24勝の実績があり、年俸2億4000万円(金額は推定)で契約。先発の柱として期待は大きかったが、右肘を負傷した影響で、1年目は1軍登板ゼロに終わった。球団は復活を信じ、年俸5000万円で契約を更新したが、4月の2軍戦に登板した際、けがが悪化。緊急帰国することになり、事実上の退団が決まった。

 外国人選手の獲得にリスクは付きものだが〝投資額〟が大きかっただけに痛手だった。記者Bは「先発ローテに大きな狂いが生じた」と、チーム編成に影響を及ぼしたと指摘。記者Dは「ドラゴンボールやポケモンを愛し、ファンサービスも良かった助っ人だけに、グラウンドで本領を発揮する姿が見たかった」と残念がった。

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3月19日、巨人とのオープン戦に先発したガント

 

【9位】2年連続パ・リーグ最下位 13連敗も…

 新庄剛志監督(51)就任2年目のシーズン。「優勝しか目指していない」と公言し、選手の見極めを重視したトライアウトから、勝ちにこだわる戦いに移行したが、60勝82敗1分の借金22で最下位。94失策は12球団ワーストだった。5月中旬から7月上旬まで4位につけていたが、7月5日から13連敗を喫した。

 大型連敗中には史上初の7試合連続1点差負けもあった。記者Aは「選択の余地がなくなるほど、けが人が続出し、運にも見放された」と回想。連敗中は重たい空気が流れ、明るい材料も少なかっただけに、記者Bは「不名誉なプロ野球記録も…。原稿を探すのに苦労した」と嘆いた。

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7月25日、楽天に敗れて13連敗。ベンチで肩を落とす日本ハムの選手たち

 

【8位】中日から加入の郡司・山本拓がブレーク

 6月19日に中日とトレードが成立。宇佐見真吾捕手(30)、斎藤綱記投手(27)が移籍し、郡司裕也捕手(25)、山本拓実投手(23)が加入した。郡司は勝負強い打撃で勝利に貢献。山本拓は中継ぎで奮闘し、ブルペンを支えた。

 記者Aは「4人全員が1軍で活躍。選手にとって最高のトレードだった」と振り返り、記者Cも「〝ゆうやまーん〟がともにキャリアハイを更新」と2人の活躍に触れた。記者Bは、郡司が2本塁打を放った8月22日の楽天戦でのヒーローインタビューに注目した。翌日に控えた仙台育英と慶応の甲子園決勝について振られ、おちゃめに対応。「〝どちらが勝っても郡司が優勝〟のフレーズが忘れられない」と、粋なコメントに脱帽していた。

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6月21日、入団会見を行った郡司(左)と山本拓(右)

 

【7位】上沢 メジャー挑戦

 12年目のシーズンを終えた上沢直之投手(29)が10月28日、球団の了承を得て、ポスティングシステムを利用したメジャー挑戦の意思を正式表明した。2011年ドラフト6位で入団。下積みを経て先発の柱になり、大けがによる長期離脱を何度も乗り越えた。3年連続で規定投球回をクリアし、今季は9勝9敗、防御率2・96の成績を残した。

 記者Aは「クレバーな印象。抑えた時だけではなく、KOされた時も悔しさを押し殺し、冷静に話してくれた」と感謝。記者Bと記者Dは揃って「エースとしてチームを支えた。夢を追う男の挑戦を応援したい」とエールを送った。

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(㊥に続く)

10月28日、会見でメジャーリーグに挑戦することを表明した上沢

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