【年末特別対談】郡司裕也×山本拓実~前編~ 恋のキューピットを激白「きっかけは郡司さん」
日本ハムで才能を開花させた2人のスペシャル対談
シーズン途中に中日から移籍し、日本ハムで躍動した郡司裕也捕手(26)と山本拓実投手(23)のスペシャル対談が実現した。北の大地で覚醒した2人は、2学年違いながら、親友や兄弟のように強い絆で結ばれている。前編では人生の転機を迎えた2023年を振り返りつつ、山本拓の結婚裏話をユーモアたっぷりに明かしてくれた。
北の大地で再出発 ともにスタートダッシュに成功
ー1年間お疲れさまでした
郡司(以下、郡)「それにしても山本。髪型と服装、寄せてきてる?」
山本拓(以下、山)「寄せてないです」
郡「M1で2回戦負けの漫才師みたくなってるよね…」
ー北海道で過ごした時間を振り返って
郡「2人で一緒にトレードされて『人生を変えるぞ』と意気込んで北海道へやって参りました。スタートダッシュはそれなりに成功しまして、皆さまへの第一印象は、それなりに良かったのではと思っています」
山「今年1年で2年分、野球をした感じがします。トレードで来てもう一度、再スタートだと思ってました。結果として2人とも、ある程度の数字を残せたので、来年が大事かと思います」
充実の環境 エスコンフィールド北海道には大満足
ー新天地とはいえ、やりやすさがあったか
郡「契約更改の場でも(球団幹部から)『意見を出し切っていい』と言われたのですが、何も出なかったです。満足すぎて、文句のつけようがない環境といいますか…。十分すぎるほど、やりやすい環境でやらせていただいております、とお伝えしました」
ー食事、トレーニング施設が充実している
山「今年できたばかりの球場で、トレーニングにも最新器具がある。全体的に広くてロッカーもすごく格好いい。あしたもまた来たいと思える環境です」
うっかり問題発言!? 郡司「これは絶対にカットしないで」
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ー名古屋との違いは
山「僕が先に言っていいですか? ブルペンが外にあるのがすごく良い。野球選手はプロ野球の試合を見に行く機会がないけど、加藤(貴)さんや上沢さんが投げている序盤は余裕があるので、ゲームを見ることができます」
郡「分からないじゃん! なんで気を抜いてるんだよ」
山「展開は分からないですけど、アクシデントがない限りは野球観戦気分で見ることができます」
郡「問題発言をしております。これではアクシデントに対応できません。上沢さんや加藤(貴)さんが投げている時、山本は気を抜いてます。これは絶対にカットしないでください」
山「(苦笑)。ドラゴンズの時は生で戦況を見ることがなかった。セ・リーグではブルペンが外にあるのは神宮ぐらい。外にいると応援も聞こえるし、匂いや雰囲気も感じられて試合に入りやすいです。僕はすごくいいな~と思ってます」
郡「違いかぁ~。ファンの皆さんの雰囲気ですね。名古屋は熱い。叱咤(しった)激励もある。厳しい声あり、称賛の声あり。土地柄もあるのかな? 北海道のファンの皆さんはとにかく温かい。もう少し厳しく言われてもいいかな?って思うぐらい温かい雰囲気。いつでも寄り添って応援してくれる。どっちが良い悪いではなくて、そういう違いを感じますね」
道産食材にどハマり 山本拓「スーパーの食べ物がおいしい」
ー北海道の食事は口に合うか
郡「北海道のご飯がおいしすぎて、つい、いろいろなものを食べてしまいます。僕は北海道のせいで体脂肪率が上がりました。おいしい物は基的にカロリーが高いので」
山「おいしい物は脂肪と糖でできてますからね」
郡「世の中うまくできてますよね。おいしすぎる物は食べすぎてはいけないのです。バランス良くできていますよ」
山「名古屋にもおいしい物はあって、味噌カツとか、ひつまぶしとか名物もあります。今、住んでいる北海道は、その辺のスーパーの食べ物がおいしい。野菜も北海道産が…」
郡「新鮮なんだよね」
山「そう。新鮮なんですよ。土地が広いのでいろいろな作物が地元で作れるんでしょうね。おいしいです」
結婚秘話を披露 もともとは郡司の知り合い
ー山本拓は北海道に居を移し、結婚。プライベートでも幸せをつかんだ
郡「詳しく」
山「詳しく? これ以上、何を詳しく言えばいいんですか?」
郡「聞かせてもらおう」
山「ある意味、郡司さんがキューピットなんです。もともとは郡司さんの知り合いで『こういう子がいるから』って感じで出会いました」
郡「キューピットまではいかないけど…。きっかけになりました」
山「2人が出会うきっかけは郡司さん」
郡「移籍前の話ですね」
猛アタックの末に交際 そしてゴールイン
山「ただ、お付き合いしましたという話を郡司さんは人から聞いた(笑)。それで『おまえら、そうなってたの?』と怒られました」
郡「なぜ、いの一番で僕に言わないのか…」
山「『何なんだよ!』って結構、真面目に怒られまして…」
郡「付き合った時に僕への一報がなかったのは、どういうつもりなのか。あらためて伺いたい。ただ浮かれていて報告を忘れていたの?」
山「付き合いたてって舞い上がりますよね。のちに奥さんになる人ですよ。自分の中で頑張っちゃうじゃないですか? この人を奥さんにしたいと思って、頑張って付き合うことができた。その上での舞い上がりは、周りが見えなくなりますよ。視野も狭くなります」
親よりも先に婚約を報告!?
郡「そこで僕が見えなくなったとしたら、めちゃめちゃ視野が狭い。仏の郡司と呼ばれてますけど、そこは怒らなければいけない場面。人として、そこはしっかりしなさいと。その結果、婚約の報告だけは秒速で来ました」
山「プロポーズさせていただいて、了承を得ました。その瞬間『もしもし、郡司さん?』ぐらいのタイミングです」
郡「それは早すぎるだろ! それは逆に良くないだろ」
山「自宅でプロポーズして、2人で写真を撮って落ち着いて、知り合いに連絡しようかとなりました。そこから郡司さん、親の順番で連絡しました」
喜ばしい後輩の結婚 郡司「僕にとってもうれしいこと」
郡「おかしい、おかしい(笑)。その雰囲気をもっと楽しまないと。幸せの余韻の中に郡司が入り込んではいけないでしょ」
山「2人とも郡司さんに怒られるんじゃないか、とビビってました。まずは郡司さんに言おうと」
郡「気を遣われてますね(笑)」
ー結婚では山本拓に先を越された
郡「展開がすごく早いなって思いましたけど、僕にとってもうれしいことです。僕は人の幸せを見るのが大好きなので、幸せな気持ちになりました」
《後編に続く》