伊藤大海 ドジャース合意・山本の活躍を確信「尊敬しているし、通用すると思う」
エスコンでの自主トレ中にビッグニュース
日本ハムの伊藤大海投手(26)が22日、エスコンフィールド北海道で自主トレを行った。練習終了後には、オリックスからポスティングシステムでのメジャー移籍を目指していた山本由伸投手(25)が、ドジャースと12年総額3億2500万ドル(約465億円)の大型契約に合意したことを伝え聞き、驚きの表情。侍ジャパンでチームメートだった男の挑戦に大きな刺激を受けた様子だ。
「同じスポーツをやっている人間としてすごくうれしい」
日本球界のエースが決断を下した。今春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で共闘した伊藤は「すごいですね。どういう資金力なんですか…」と目を丸くし、「そういうふうに評価してもらえる世界。野球選手としての価値や人気がないと、そうはならない。日本中がザワザワして注目している。同じスポーツをやっている人間として、すごくうれしい」と素直な思いを口にした。
時にチームメート、時にライバル メジャーでの投球に注目
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代表チームで同じ時間を共有し、レギュラーシーズンではライバルとして投げ合った。山本の実力を肌で感じたからこそ、海の向こうでの活躍を確信している。「年齢関係なく尊敬していますし、通用すると思う。どれぐらいやってくれるのか、どんな投球を見せてくれるのか楽しみです」と目を輝かせた。
最高の刺激 「成長していく可能性は無限大」
日本ハムOBの大谷と同僚になることもワクワク感を増幅させる。「日本トップクラスの投手が、海外に渡って同じチームでプレーするっていうのは想像もつかなかったこと。刺激になります。野球人として極めて、成長していく可能性は無限大にあると感じます。自分次第で(道を)切り開いていけるのかな、と思います」と自らの将来像も重ね合わせ、胸を高鳴らせた。
道産子の意地 目指すは当然、優勝の2文字
憧れやリスペクト。さまざまな思いを胸に抱くが、今は目の前の取り組みに集中する。来季の開幕投手に指名されている右腕は、力強く決意を表明した。「本当にファイターズで優勝したいし、道産子としての使命だと思っている。そういうこと(メジャー挑戦)を考える時が来たとしても、達成せずに行くのは、僕のアレ(ポリシー)に反するところがある。道産子が活躍すれば喜んでもらえると思って、僕はいろいろなものを勝手に背負って、意識してやっています」。北海道出身のプライドを持って、勝負のシーズンへ向かう。