スラダン作者次男の駒大苫小牧・井上慶邦主将は涙の初戦敗退【ウインターカップ】
■全国高校バスケットボール選手権 第1日(12月23日、東京体育館)
▽男子1回戦 広島皆実81-72駒大苫小牧
2年ぶり勝利ならず
2年ぶり3度目出場の駒大苫小牧は72-81で広島皆実に敗れ、16強入りした2021年以来の勝利はならなかった。序盤から相手の早いパス回しに翻弄(ほんろう)された。1年生留学生のCオラヨリ・マーベラス・オルワトヨシが21得点20リバウンドと奮闘し、第4クオーター(Q)に一時6点差まで追い上げたが、最後は力尽きた。
滑川&マーベラスが21得点
16点のビハインドで迎えた第4Q、駒大苫小牧はオールコートプレスを仕掛けた。19点差からSG滑川凌空(3年)が2本連続で3点シュートを決めるなどチーム全体で連続13得点の猛追を見せた。滑川は3点シュートを4本決めるなどマーベラスと並び最多タイの21得点。「ゲームキャプテンとして、チームを勝たせられなかったのがとても悔しいです。相手のディフェンスの強度になかなか対応できなくて、それが最後まで間延びしてしまった」と唇をかんだ。
漫画スラムダンク作者の父・井上雄彦氏も声援
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チームを支えてきたのが、今大会初出場のSG井上慶邦主将(3年)。父は人気漫画・スラムダンク作者の井上雄彦氏だ。井上は途中出場で4分39秒間プレー。3点シュートを3本放つもリングに嫌われた。「試合の終わりになるにつれて、何度か巻き返すチャンスみたいなのはあったのかなと思うんですけど、なかなかそれをつかむことができなくて。自分がプレータイムをもらっていたにもかかわらず、チャンスをつかむことができなくて、キャプテンとして情けない結果になってしまった」と大粒の涙を流した。
井上「(北海道での3年間で)人として大人になれた」
この日はスタンドで家族が応援。地元・東京を離れて北海道で過ごした3年間を振り返り「お父さん、お母さん、両親だったりとか家族のみんなに支えてもらって生きてきたんだなってのをすごい感じて、人としてすごい大人になれたのかな」。卒業後も、競技を続ける方針。次のステージで輝くために、この涙を無駄にしない。