２０２３年も残り１週間を切った。今年、野球以外で、個人的に注目していたプロスポーツ選手がいる。ゴルフの中島啓太だ。日本ハムの矢沢とは日体大の同級生。３月に同大の卒業式を取材に行った際、初対面だった記者の質問にも丁寧に応えていただき、ハートをつかまれた。

　今年の活躍は、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだった。ツアー３勝を挙げ、２３歳の若さで賞金王を獲得。大学時代から交流を続けている矢沢は「淡々と、当たり前のように結果を出していて本当にすごい。賞金王が僕の大学の同級生って言ったら、チーム内で『マジで？』ってなります。この前も（田中）瑛斗さんがドライバーの話をしていたので、僕の同級生が賞金王なんですよって言ったら、びっくりしてました」と誇らしげだった。

　中島は一足先に、日本の頂点に立ったが、矢沢も負けるつもりはない。「あっちはゴルフ界のトップ。僕もそういう感じになれるように頑張りたい」と将来を見据えた。いつの日か、２人の同級生対談を取材させてもらいたい。