北海道コンサドーレ札幌は２５日、ガンバ大阪からＦＷ鈴木武蔵（２９）が期限付き移籍で加入することを発表した。移籍期間は２０２４年２月１日から２５年１月３１日まで。鈴木は２０年８月まで札幌に所属しており、約３年半ぶりの復帰となる。

「札幌に帰ってきました。メリークリスマス！」

　鈴木はクラブを通じ「北海道の皆さんお久しぶりです。期限付き移籍という形で北海道コンサドーレ札幌に帰ってきました。またコンサドーレで馴染みのある選手、スタッフと共に戦える事がとても楽しみです。２０２４年を素晴らしいシーズンにしましょう。メリークリスマス！」とコメントした。

三上ＧＭ「もう一度輝ける活躍に繋がる」

　札幌の三上大勝代表取締役ＧＭ（５２）は来季の強化ポイントとして「得点が取れる選手、かつ我々のサッカースタイルに求められる速さを兼ね備えた選手」と掲げる中で、かつて約１年半札幌に在籍し、ミシャサッカーの経験も豊富な鈴木をいの一番で候補に挙げて移籍交渉を実施していた。鈴木は日本復帰後、２年続けてリーグ戦１得点にとどまるなど苦しいシーズンを過ごしているが、「我々のスタイルの中で武蔵を迎えることができれば、我々にもメリットがあるし、彼自身がもう一度輝けるような活躍ができることに繋がるのではないかという、クラブ、選手の両方にとっていい話だと思っています」と、札幌でリーグ戦通算１８得点を挙げたストライカーの復活に期待を寄せている。

■プロフィール　鈴木　武蔵（すずき・むさし）　１９９４年２月１１日生まれ、ジャマイカ出身。桐生第一高から１２年に新潟加入。その後水戸、新潟、松本、長崎と渡り歩き、１９年に札幌に完全移籍で加入。同年はリーグ戦で１３得点を挙げチーム得点王となったほか、ルヴァン杯でも７得点を挙げて大会得点王となりクラブ史上初の決勝進出、準優勝に大きく貢献した。また同年には札幌の選手としては２０年ぶり２人目となる日本代表に選出。１２月の中国戦で代表初ゴールをマークした。２０年８月、ベルギー１部ＫベールスホットＶＡに完全移籍。２２年６月にＧ大阪へ完全移籍した。リーグ戦通算２０７試合出場４０得点。前回の札幌在籍時にはリーグ戦通算３７試合出場で１８得点を挙げている。１８５センチ、７５キロ。ポジションはＦＷ。利き足は右。