札幌市、コンサ、レバンガ、札幌ドームが連携協定締結 秋元克広札幌市長「ドーム周辺のスポーツ交流拠点形成を目指す」
札幌市が25日、株式会社コンサドーレ、株式会社レバンガ北海道、株式会社札幌ドームと、札幌ドーム周辺のにぎわい創出に向けた連携協定を締結した。4者が共同して札幌ドーム周辺地域を活性化させ、スポーツ交流拠点の形成に取り組んでいく。
日本ハム移転でイベント激減
今年、北海道日本ハムファイターズの本拠地移転に伴い札幌ドームで開催されるイベントは激減し、札幌ドームの活用法は課題の一つとなっている。秋元克広札幌市長(67)は「札幌ドーム周辺のスポーツを中心としたまちづくり、スポーツの交流拠点形成を目指しているところ。北海道コンサドーレ札幌さん、レバンガ北海道さんが力を貸していただける」と感謝した。
札幌ドーム「我々の持っていないコンテンツのイベントができる」
札幌ドームの山川広行代表取締役社長(67)も「多くの市民のみなさんから関心や心配事をいただいているのは承知している」と苦しい現状を話しながら「さらに広がるつながりの中で我々の持っていないコンテンツのイベントができると思っている。埋まっていないスケジュールをぜひ埋めていきたい」と、この連携協定をきっかけに状況を好転させるつもりだ。
コンサドーレ「(札幌ドームを)市民を中心に誇りある施設に」
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プロチームも積極的な協力を惜しまない。コンサドーレの三上大勝代表取締役GM(52)は「札幌ドームはサッカーの日本代表戦やラグビーのW杯、世界基準の競技をやれる施設。仕事柄、海外に行かせてもらう中で、札幌ドームをご紹介した時も皆さんが『素晴らしい!』と言っていただける。私自身も気付けていなかったと感じています。市民を中心に誇りある施設に持っていける」と話し、「多くのパートナー企業に支えられております。その中には芸能系やアニメを扱っているパートナーさんもいる。そのノウハウを生かすこともできる」と続けた。
レバンガ「Bプレミア」に向けて新アリーナが必要
レバンガ北海道の折茂武彦代表取締役社長(53)も「北海道にはたくさんのプロチームがある。また、ウインタースポーツの選手と一緒に協力し合いながら、いろんなことができないか」と思案を巡らせた。レバンガ北海道としても2026年から始まるBリーグのトップリーグ「Bプレミア」に向けて新アリーナが必要となる。札幌市との話し合いを重ねながら、札幌ドーム周辺に構築することを軸に進めている。「我々だけのものではない。道民、市民にとって、いろんなプラスを作っていかなければならない」と折茂社長。冬季五輪招致は中止となったが、札幌ドームは開会式で使用する予定だった。世界に誇れるスポーツ拠点とするために官民一体となってまちづくりに取り組んでいく。