全国高校バスケ 男子・岩緑陵が初の8強進出
■全国高校バスケットボール選手権道予選(第1日 5日、札幌・北海きたえーるほか)
男女1、2回戦が行われた。男子は3年生が抜け、若いチーム同士の激突となった一戦は岩緑陵が樽潮陵を99―89で大逆転。途中出場のPG大内快(2年)が第4クオーター(Q)だけで10得点するなど、最大16点差をひっくり返し、初の8強進出を果たした。女子は海星が夏の全道高校8強の東海大札幌高に51―49で競り勝ち、2年ぶりの8強進出を決めた。
第4Q最大16点差から大逆転
勝利の瞬間、コート上の岩緑陵メンバー、ベンチメンバーが輪になって歓喜に沸いた。3年連続全道進出も2年連続で1回戦敗退が続いていた。SF/PF杉野龍太主将(2年)は「ベスト8を目標にしていた先輩たちが、成し遂げられなかった壁を乗り越えられた」と、感極まった。
岩緑陵の“シックスマン”が勝利をたぐり寄せた。第4Q3分すぎ、PG佐藤慶拓(2年)が5ファウルで退場。ここでPG大内が入り、流れが一変。一気に1点差まで追い上げると、大内がスチールから逆転の2点シュート。その後も何度も自陣からの速攻を決めた。終わってみれば10点差をつけての大勝利。大内は「めちゃくちゃうれしい」と頬を緩めた。
目標を達成し、次に見据えるのは4枚しかない決勝リーグの切符だ。大内は「自分はスタメンではない。千葉監督に出ろと言われたら、流れを変えるプレーがしたい」。頼もしいジョーカーがベンチに控える2年生軍団が、さらに快進撃を続ける。(西川薫)
女子は海星が2年ぶり8強
○…女子は海星が2年ぶりの8強入りを果たした。PG田中茉那(3年)とPG三橋志隠(3年)の2ガード布陣で東海大札幌高のマークをかき乱すと、第4Q終盤には三橋が3点シュートで同点。続けて決勝の2点シュートで勝利をつかんだ。5年ぶりの決勝リーグ進出をかけた3回戦は、夏の全道高校準々決勝で敗れた北星女子。三橋は「リベンジしたかった。4強進出が目標」と待ちに待った一戦へと挑む。