【新春特別インタビュー後編】道産子お笑いコンビのトム・ブラウン 終の棲家はもちろん北海道
今、狂気のネタで常識をぶち壊しているのは、道産子お笑いコンビのトム・ブラウンだ。「有吉の壁」(日本テレビ系列)では〝レギュラー〟で活躍するなど、多くのバラエティー番組に出演し、お茶の間をにぎわせている。布川ひろき(39)とみちお(38)はともに札幌市出身。2018年の「M-1グランプリ」で決勝に進出して脚光を浴びると、その勢いのままお笑いファンを虜にした。独占インタビュー後編では、北海道や札幌への愛を語り尽くした様子をお届けする。【後編】
北海道の芸人とはつながりが多い
―北海道出身の芸人も数多く活躍しています。会ったら北海道の話はしますか
布 川「必ずしますね。錦鯉の長谷川さんは会って、目が合ったら睨み付けてきて『お前今、がめた(北海道の方言でにらんだの意味)べ?』と、僕も『お前、がめたべ!』って言い返して。その後『ていうかお前、何歳?』って聞いたら『52』って(長谷川)雅紀さんが言って『俺も52だよ』『じゃあ、ドンパ(北海道の方言で同年齢の意味)じゃん~』って」
みちお「確認し合うボケを2人だけで」
布 川「『有吉の壁』の収録の時もよくやるんですけど、北海道以外の人が多いので、僕ら以外は誰も笑っていない(笑)」
みちお「まだ布川とのやり取りは北海道の人はわかる。僕と長谷川さんのノリで『そんなことより(ドラゴンボールの)仙豆持ってる?』『持ってねえよ』っていうやり取りがあるんですけど、こればっかりは北海道出身とか関係なく誰も笑ってない(笑)。ただただ面白くない」
布 川「安村さんもよく一緒になりますけど、北海道の話をしたりとか」
みちお「タカトシさんも北海道のライブを主催して、呼んでくださったりして」
布 川「あとモリマンさんは未だに定期的に連絡してくださるので、北海道の人とはつながりが多いですね。うれしくなっちゃいます」
みちお「北海道出身というだけでやっぱりうれしいですね」
布 川「マシンガンズの西堀さんも実家が近いんですよね。この前、錦鯉さんとマシンガンズさんと僕らで営業があって、そういう時は全員で写真撮るじゃないですか? でも北海道メンバーだけで集まって写真を撮りました」
みちお「長谷川さんもそうですし西堀さんもそうですけど、忙しさが一気にガーッて来たから、すごい眠そうにしていると心配になります」
布 川「西堀さんは特にね」
みちお「まぶたが、もう赤ん坊みたい」
布 川「元々目が開いてないみたいな顔してるから。長谷川さんは目パッチリしているんですけど」
「タカトシさんに豪邸買ってもらって、みんなで住むのはどう?」
―北海道への思いはどうですか
布 川「こっちに来たら、北海道以外の方はそこまで地元に思い入れが強くない人が多くて、変なのって思います。絶対北海道帰りますよ。死ぬ前は100%北海道に帰ります。だから、北海道でいろいろやりたいですね。タカトシさんが全道を回ってイベントをやっているんですけど、そういうのをやりたいっすね」
みちお「あと、みんなで最終的に北海道に住みたい気持ちがあるので、みんなで住むっていうのはどう? 豪邸買って」
布 川「それはタカトシさんに買ってもらってさ。単独ライブは毎年やっているんで、キャパをどんどん大きくして最終的に札幌ドームとかでやりたいです。何とか割引してください(笑)。札幌は琴似のコンカリーニョとか、札幌市教育文化会館とかでやりました」
恵庭に行くと思い出す観客1人2人の路上ライブ
―結成当初はどの辺でライブをしていましたか
布 川「最初は宮の沢のSVSっていうライブハウスとか」
みちお「お笑い用のというよりかは、音楽の人用のライブハウスみたいな感じのところでやってましたね。椅子を入れたら50人でパンパンぐらいの小屋とかでやったりしてました」
布 川「あとは路上ライブも狸小路とか、恵庭駅前でもやってました。冬とか本当に1人2人ぐらいしか歩いてないんです。だから恵庭に行くと、ちょっと思い出しますね」
―北海道の良さはどの辺に感じますか
みちお「僕の実家がちょっと行ったら当別とか江別とか田舎と都市のちょうど中間ぐらいなので、北海道の良さが全部詰まっています。自然と都市の全てのバランスがいい場所で育ちました」
布 川「僕はヤンキーが多い中学校で、歩いてたらリンチを見かけたりしてたので怖かったです」
すずらんのシゲさんは中学、高校、全部が先輩
―当時の札幌東陵高校はどうでしたか
布 川「真面目な学校ですね。真面目なのにあんまり勉強できない(笑)。だから、芸人になる人が多かったです。札幌でやっているすずらんのシゲさんが先輩で。かぶってはいないんですけど、明園中学校、東陵高校。しかも柔道部なので、全部が先輩なんです」