新たな年が幕を開けた。だから過去など引きずっていられない。嫌な記憶は忘れるに限る。わが日本ハム。昨年は何位だったっけ？　一昨年は？　いずれも記憶にない！

　さあ、２０２４年。新庄ファイターズは３シーズン目に突入する。昨季、２５本塁打を放った万波を筆頭に期待の若手が着実に力を付けてきている。オリックスからは経験豊富な左腕・山崎がＦＡ加入した。新外国人の補強も活発に行われた。メジャー移籍が確実な上沢の穴は大きいが、チーム力は向上している。

　新庄監督の本気度も、うかがえる。現場から届く原稿に目を通す日々。指揮官の今年に懸ける思いが伝わる。大ジャンプするためには助走が必要。順位は覚えていないが、これまでの経験は必ず生きると信じたい。

　現役引退後、野球界から離れていた新庄監督。それでも時折、バラエティ番組などに登場していた。紙面時代から道新スポーツの評論家を務めてくださっている「ガンちゃん」こと岩本勉さんの言葉を思い出す。「今まで野球界、選手のことを悪く言う姿を見たことがある？　ないでしょ。むしろ逆でしょ。どんな立場になっても新庄氏は球界の発展、選手たちの活躍を願ってきた」。確かにその通りだ。

　野球の神様は見ている―。昨年、侍ジャパンを世界一に導いた栗山監督がよく口にしていた。ホップ、ステップ、ジャンプ。２４年が新庄ファイターズにとって最高の年になりますように！