ファイターズ
《ハム番24時》12月30日
2023年も残すところ、あとわずか。まさに盆と正月が一緒に来たような年だった。3月下旬、侍ジャパンがWBC決勝で米国を撃破。3大会ぶりに世界一の座を奪還した。チームを率いたのは、2021年まで日本ハムを指揮していた栗山英樹監督(62)だ。
投打二刀流で日本代表を引っ張り、大会MVPに輝いたのが大谷翔平選手(29)。エンゼルスでチームメートだったトラウトを空振り三振に打ち取ったラストシーンは記憶に新しい。米国戦の直前、日本代表メンバーに言い放った「憧れるのをやめましょう~」にはシビれた。大谷選手は、その勢いのままシーズンに突入。本塁打王に輝いた。メジャーで日本人がホームラン王を獲得する日が来るなんて…。文字通りの快挙だ。
13年から17年。当時、現場記者だった私は日本ハムを取材していた。しかも栗山監督と大谷選手を担当した。人間性も実に素晴らしかったご両人。当然、思い入れは強い。いや、自分で言うが、相当だ。
今でもハッキリ覚えている。16年、日本一を達成した翌日の紙面で、大谷選手の手記を掲載した。そのための単独インタビュー。欲しかった言葉をいただいた。「栗山監督じゃなかったら、ここ(日本ハム)にはいないです」。固い絆で結ばれているお二人が最高に輝いた2023年。忘れることはないだろう。