【大海の部屋】新春スペシャル~ 開幕投手が故郷で大いに語る 釣り姿も多数公開!
大好評企画が3年目に突入! 今年も道産子右腕があらゆるテーマを語り尽くす
連載3年目に突入した日本ハム・伊藤大海投手(26)の手記『大海の部屋』は今回、新春スペシャルと題してお届け。プロ4年目の今季、初めて開幕投手を務める道産子右腕が、故郷・鹿部町で新年の誓いを立てます。女房役を務める伏見寅威捕手(33)からの助言や、プロ級の腕前を持つ釣りの奥深さについても熱弁。貴重な釣り姿もたっぷり掲載していますので、最後までお楽しみください!
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さあ2024年 万全を期す開幕投手への準備
いよいよ2024年ですね。僕は開幕投手に指名されて、それなりの緊張感を持って過ごせています。何かあったら迷惑かけるので、雪道は歩くのも運転するのも気を使います。何事もなく迎えられたらなと思っています。
新庄監督から直接、伝えられた大役
起用を伝えられたのは、今季最後の登板前(9月25日の楽天戦、エスコンフィールド北海道)。外野でキャッチボールをしているタイミングで、監督さんがいらっしゃることはなかなかない。『来年の開幕いくから、きょうの試合、最後まで投げてくれ』みたいなことを言われて、うれしかったです。
目指すは大谷以来となる白星
開幕戦で先発投手が白星を挙げたのは、それこそ(2015年の)大谷(翔平)さん以来とかですよね。スタートダッシュというか、一番勢いをつけられる場所だと思うので、何が何でもと思っています。ファイターズファンだけではなく、いろんなところで注目されるじゃないですか。それは燃えますね。
ただ今、肉体改造中 1週間に1回は体脂肪測定
オフに入って、意識して体づくりをしています。シーズン中よりも体脂肪がだいぶ落ちてきていて、その辺は良い感じに反応が出ています。シーズン中は20%くらいで、今は16、17とか。1週間に1回は絶対、測るようにしています。去年、一緒に自主トレをさせてもらったダルさん(ダルビッシュ)は、13%だって言っていた気がします。体、バキバキでしたよ。
憧れのダルビッシュが紹介 新たなトレーニング法
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ダルさんとは連絡を取っています。「最近ハマっているトレーニングありますか?」と聞いて、教えてもらった「ヨガホイール」をアマゾンで買いました。ヨガのサポートアイテムで、いろんなトレーニング動画がユーチューブに上がっています。ブリッチみたいな体勢になったり、姿勢も良くなりますし、すごく気持ちがいい。実家に持って帰って、今は家族も使っています。
タイトル奪取に意欲 すべてはチームのため
今年はタイトルを獲りたいし、勝ち星が欲しい。勝ちにつながるピッチングをしたいです。チームに勝つチャンスを多く持ってこられるように、防御率もどんどん向上させていきたい。
数字の目標はないですね。数字を挙げるのが好きじゃない。それにとらわれたくないからです。タイトルを獲りたいというか、それ相応の結果を残したい。(オリックスからドジャースに移籍する山本)由伸は3年連続投手4冠ですか。すごいですよね。3年間、誰も何も抵抗できなかったというのが。
女房役からの期待にモチベーション上昇
バッテリーを組む(伏見)寅威さんは「沢村賞を獲ってほしい」と本気で思ってくれて、いろんなことを伝えてくれます。オフシーズンの課題だったり、「隙を見せないでほしい」とよく言われます。どんな展開でも、ランナーにスタートを切られるのをなくしてほしいと。隙もそうですし、「完璧を求めすぎて苦しくなっているように見える」と言われていたのも心に残っています。「打たれても俺のせいにしていいから、そんなに考えすぎないで」と言ってくれました。
クイックの上達は目標の一つ テーマは「強く速く動く」
クイックは得意不得意もあると思うけど、難しい。このオフのテーマは、強く速く動くというのがあったので、ちょうどそことも重なるかな。寅威さんは刺せるキャッチャーなので、こっちが頑張らないといけない。去年一回(ソフトバンクの)周東さんを刺した時に「2人で刺したな」って思えたんです。投げて抑えるだけではない術を身に付けたいです。
釣果には満足だった2023年 さて、釣りの魅力とは
去年は苦しいシーズンでしたけど、釣果は良かったですよ。アイナメも釣りましたけど、一番はヒラメ。ルアーとか道具代は考えたくないくらいです(笑)。釣りの原点は、父の漁船『みゆき丸』が停泊している本別漁港。小学3年の頃、野球チームの先輩に付いて行って、野球と同じようなタイミングで始めました。小学生、中学生の時はずっとそこで釣りをしていました。
ゲームだったら画面上でしかないですけど、釣りはその感動を肌で感じられる。見返りはなくても、考えたなりのリターンがある。自然が好きなので、自然のものを体験できるのも魅力だなって。僕の釣りはアクティブですよ。ファンの皆さんは、じっと待っていると思っているかもしれないですけど、頭も体もフル回転しています。
野球にも通じる難しさ 「どうせやるなら、ちゃんとやりたい」
(釣り糸を)投げているところも適当じゃなくて、1メートル刻みで扇に投げて。ちゃんと考えているんですよ。何なら、野球よりも難しい。釣れないと考えるじゃないですか。抑えられないと考えるのと一緒です。どうせやるなら、ちゃんとやりたい。中途半端は嫌なタイプなので。
野球と違うのは、相手が人間ではない。野球だと真ん中に投げても、ミスショットしてくれたらヒットにならない。魚は100%の答えを求めないと返ってこないので。奥が深いですね。だって、ストライクゾーンより海のほうが広いんですから。見えないものを手の感覚と頭で考えていることだけで釣るのは難しいです。
大切にするオンオフの切り替え
年末年始はほとんど家にいないと思います。開幕投手に指名されて、新庄監督は釣りの回数が控えめになるかもと言ったみたいですが、全然です。練習の前後に行ったりしますよ。オンオフの切り替えは大事ですから。むしろ、めちゃくちゃ行って、試合で勝った方がすごくないですか。
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