夏季スポーツ
2023/12/29 20:30

19大会ぶり全国1勝! 北海GK小野寺信が自身初PK戦で殊勲のシュートストップ【全国高校サッカー選手権】

PK戦で大手前高松6人目、DF林のシュートを弾き返して力強くガッツポーズする北海GK小野寺(撮影・玉田順一)

■第102回全国高校サッカー選手権大会1回戦 北海1(PK戦6-5)1大手前高松(12月29日、千葉・ゼットエーオリプリスタジアム)

第83回大会以来の勝利 次戦は初出場・名古屋と

 守護神のPKストップで母校を19大会ぶりの勝利に導いた! 3年連続13度目出場の北海は香川県代表の大手前高松と対戦。前半10分に先制を許して追いかける展開を強いられたが、後半6分にWエースの一人であるFW野村光希(3年)が自ら得たPKをきっちりと決めて同点に追い付くと、勝負の行方はPK戦へ。GK小野寺信(3年)が相手6人目のシュートをストップし、北海にとって第83回大会以来となる全国での勝利をつかみ取った。北海は31日の2回戦(ゼットエーオリプリスタジアム、12時5分キックオフ)で初出場の名古屋(愛知)と対戦する。

「ボールに反応することを意識した」

 北海の6人目のキッカーを務めたMF成澤晏士(3年)がゴールポストに当てながらもシュートをゴールへとねじ込み、全員成功のまま迎えた後攻、大手前高松の6人目。「(PKの)練習は結構やってきていたので、相手を見て、できるだけ動かずに、しっかりボールに反応することを意識していました。自分の思った方向を信じて、思い切って飛べたかなと思います」と語る小野寺が、ゴール左下へのシュートに反応し、見事にはね返して見せた。「去年、一昨年と、自分の目の前で先輩たちが悔し涙を流してきて、先輩たちのその気持ちもしっかり背負って全国で勝てた。全国で勝つというのも自分たちの一つの目標だったので、すごくうれしいです」と満面の笑みを見せた。

PK戦で大手前高松6人目、DF林のシュートを弾き返す北海GK小野寺

 

仲間が走ってきて勝利確信

 PKストップの後は仲間たちと歓喜の輪をつくり、劇的な勝利を喜び合った。「(シュートを止めた)瞬間はあんまり実感はなかったんですけど、仲間が走って駆け寄って来てくれたので『勝ったんだな』って。すごくうれしかった」と殊勲の場面を振り返った。

昨年はPK戦直前に交代

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