レバンガU18の高校2年PG阿部竜大が育成枠でBリーグデビュー
■Bリーグ1部 第15節(12月30日、札幌・北海きたえーる)
▽レバンガ北海道87-65富山グラウジーズ
大勝した富山戦で1アシストをマーク
東地区7位のレバンガ北海道は、中地区最下位・富山との年末2連戦の初戦を大差で制した。試合終了間際には、ユース育成特別枠で初ベンチ入りしたU18のPG阿部竜大(北海道文教大附高2年)がBリーグ初出場し、1アシストをマークした。昨季に続いて2度目の登録となった同SF内藤耀悠(同3年)も出場を果たした。31日は今季初の3連勝が懸かる。
21点リードの場面で「自信を持って」出場
ほぼ試合が決した21点リードの残り1分44秒に内藤がコートインすると、その30秒後に阿部も続いた。「小学生2年で競技を始めて目指していたプロのコートに立ち、名前を呼ばれた時に非常にうれしく思いました。出る時にラモス選手とか先輩方が『自信持ってやってこい』とか『シュートを強く打ってこい』と言われたので、自分のやるべきことをしっかり確認して、自信を持ってプレーしました」。
短い時間で存在感
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すると残り46秒、ボールを持った阿部がドリブルで相手コートへ持ち込み、左サイドからシュートを決めたPG綿貫瞬(26)へパスを送り、プロ初アシストをマーク。さらに阿部は、自陣のペイントエリアで相手のパスをカットすると、一気に相手の3点シュートエリア内まで進入し、ジャンプシュート。惜しくもリングに嫌われたが、最後はディフェンスリバウンドも記録。短い時間で存在感を示した。
SF内藤は昨季に続いて4試合目
内藤は191センチ、97キロの高校生離れしたフィジカルを武器に、昨季リーグ戦3試合に出場。通算4試合目の出場となったこの日は、厳しいディフェンスで相手をファウルで止めたり自陣でパスカットするなど勝利に貢献した。「僕の今日のファウルは全然良いファウルではないですし、正直いらないファウル。パスカットも欲を言えば取れた。もっと反応速度を上げて、取り切ることをしっかりやれるように練習していきたい」と今後の課題は浮き彫りになった。
「すごく賢い、能力の高い選手」小野寺HC
小野寺龍太郎HC(42)は「物理的な練習回数っていうのが、そんなに一緒にできているわけではないので、出場時間っていうのも、このぐらい点差が開いたゲームっていうことに限られていくのかな。ただ、今日出た2分間にしても、非常にいい、トップチームの選手と比べても、光るものはあると思いますし、練習の回数を重ねながらトップチームの選手たちと同じ高いレベルで競争し合いながらやっていくことで、もっと試合に絡んでいくことは可能。すごく賢い2人ですし、能力の高い選手」。多少のリップサービスも入ってはいるが、31日の富山戦でも再び起用する可能性もある。
ホーム戦は今後も帯同予定
年明け後も、3カ月の期限内はホーム戦に限ってチームに帯同する予定。阿部は「明日も出るチャンスがもしあるのであれば、自分の持ち味としているドライブからのアシストや得点をコート上で最大限に発揮したい」ときっぱり。内藤は「今日、阿部選手がシュートを打って、もし決まったらどうしようかなと内心思っていた(笑)。今日はアシストにはならなかったですけど、良い形でパスをつなげてシュートまでもっていけた場面が1個あった。パスの選択を見ながらちょっとシュートを狙いつつ、持ち味のディフェンスとフィジカルでしっかりと相手の思うようにさせないようなプレーをできたら」。金の卵たちの若さあふれるプレーに期待したい。