札幌山の手が前日の勢いそのまま2回戦突破! 富山第一にストレート勝ち【春高バレー女子】
■全日本バレーボール高校選手権 第2日(1月5日、東京体育館)
▽女子2回戦 札幌山の手2-0富山第一
金星から17時間後の2回戦で快勝
タイトなスケジュールを乗り切った。札幌山の手が富山第一に快勝し、ベスト16に駒を進めた。前日4日、八王子実践との激闘を終えたのは午後9時だった。そこから17時間後の2回戦。相手の研究なども足りていない状態ではあったが、試合中の肌感覚でデータを集めて、しっかりとストレート勝ちを収めた。6日の3回戦は強豪・就実(岡山)と対戦する。
最後は2戦連続の小松田で締め
1回戦に引き続き、最後はアウトサイドヒッターの小松田凪紗(3年)が決めた。「2セット通して、あんまりスパイクを決めることができなかったので、最後の1点は自分が絶対取ってやるという気持ちで打ち込みました」と笑顔が弾けた。
午前8時半からは朝練も
万全とは言いがたいコンディションでこの日を迎えた。前日4日の八王子実践との試合は午後9時に終了。小松田は同9時30分に夕食を取り、同12時には就寝した。いつもとは違う生活リズムではあったが、しっかりと午前7時前に起床し、同8時30分から朝練もこなして会場入りした。
相手のデータ分析は荒川が練習を休んで担当
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相手の富山第一を分析する時間もなかった。渡辺徹監督(59)も「ノープラン」と苦笑いするなど、ほぼぶっつけ本番で試合に臨んだ。それでもこれまでデータ分析を務めていたミドルブロッカーの荒川遥葵(3年)が午前中の練習に参加せず、限られた時間の中でデータ収集に奔走した。最後は指揮官と意見をすり合わせ、「(荒川と)2人の意見が一致した」(渡辺監督)と狙い所を定めた。そして、試合の中で感じたことをプレーに生かした。アウトサイドヒッターの黒田百花主将(3年)は「相手の特長をつかんでから、自分たちで修正するようにした」と胸を張った。
女子バスケ部の応援が心の支え
ウインターカップで2022年準優勝、この冬に3位と躍進した女子バスケ部の存在も大きい。小松田は同じ3年生の巻朋花主将、谷口憂花、大山瑚南菜、篠原優歩と親交が深いという。「いつも体育館で練習している仲なので、すっごい仲が良いです。バスケ部が全国3位という結果を残してくれて、そういう人たちに応援されたのは心の支えになってます」。4日の勝利後にも大山から祝福のメッセージが届いた。
3回戦の強豪・就実からも金星いただく
8強進出を懸けて、対戦するのは21年、22年の春高を制した強敵・就実だ。黒田主将は「どこがエースか分からないぐらい、打ってくると思う。しっかり勝ちにいかないと良いバレーができないので、受け身にならないで自分たちのバレーを展開できるようにしたい」と意気込んだ。再び大金星を挙げて、目標のベスト4まで突き進む。