ファイターズ
2024/01/13 16:20

《荒木大輔のズバリ解投》特別編 ヤクルト時代からの盟友・栗山英樹CBOを語る

荒木さんだけが知る世界一監督の素顔 

 今なお記憶に新しい2023年春のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)。日本代表「侍ジャパン」が3大会ぶりの世界一に輝いた。2021年まで日本ハムを率いた栗山英樹監督(62)=現日本ハムCBO=がドリームチームを結成。大願を成就させた。ヤクルト時代に栗山監督と共闘し、プライベートでも親交が深かった荒木大輔さん(59)。日本ハムでも2軍監督、コーチとして栗山政権を支えた。盟友の荒木さんがエピソードを交えながら、世界一監督の素顔を語る。

歓喜のWBC制覇 メンバー招集から手腕を発揮

 絵に描いたようなフィナーレを迎え、侍ジャパンが見事に世界の頂点に立った。大谷やダルビッシュを筆頭にあれだけのメンバーを集められた。栗山さんの人柄、熱意のたまものだろう。そしてヌートバーを招集。一躍、大人気となった。そういう発想も実に栗山さんらしいと思った。

出会いは40年前 初対面から意気投合 

 出会いは1984年。栗山さんがヤクルトに入団した年まで、さかのぼる。当時、私は高卒2年目だった。栗山さんは東京学芸大を経て、テスト生でドラフト外入団。年は3つ上になる。寮で初対面したのだが、同じ東京出身ということもあり、すぐに打ち解けた。それから、よく一緒に食事へ出かけたものだ。

後輩から慕われる面倒見の良い「お兄ちゃん」

 優しく面倒見が良く、気遣いの人。それは今も昔も変わらない。特に後輩から慕われた。誰にでも分け隔てなく接し、いろんな選手から相談を受けていた。自分のことより人のこと。いつだってそうだった。

 私も大変、お世話になった。いつも気にかけてくれたのがうれしかった。栗山さんはメニエール病に苦しみ、90年限りで引退した。まだ現役だった私がけがをすると、必ず連絡をくれた。復帰登板を果たした際には球場まで足を運んでくれた。一言で表現するなら、優しいお兄ちゃんといった感じだ。

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