上原健太が決意の年またぎトレ「ちょっと寝られないから…」 初ブルペンは充実35球
2軍施設のある鎌ケ谷で自主トレーニング
日本ハムの上原健太投手(29)が6日、2軍施設のある千葉・鎌ケ谷で自主トレを行った。1カ月後に迫るキャンプインに向けて仕上がりは良好。ブルペンでは捕手を立たせたまま、力強いフォームから白球を投げ込んだ。昨季キャリア最多に並ぶ4勝を挙げた大型左腕は、さらなる飛躍へ順調にステップを踏んでいる。
開幕に照準 ハイペース調整を宣言
傾斜を使っての投球練習は約2カ月ぶり。一球一球、感覚を確かめるように腕を振り続けた。35球ほどを投げ終え「思ったよりは悪くない感じ。投げられてるな、とは思います。ここから少しペースを上げて、早めにバッターに対して投げてみたい。毎年エンジンがかかるのが遅いので。ちょっと早めにかけておこうかな」と開幕に照準を合わせ、ハイペース調整を誓った。
今オフに入籍 年末年始は夫人とともに故郷へ
一年の計は元旦にあり。帰省した沖縄では、トレーニングに明け暮れた。今オフに入籍を発表した上原は「まだ両家の顔合わせとかしてなかったので。とりあえず紹介程度に、旅行がてら沖縄まで来てもらいました」と夫人を伴い、年末年始を故郷で過ごした。
実家近くのトレーニングジムで年越し
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
家族団らんの時間を設けつつ、正月も休むことなく体を動かした。年越しの場所は、実家近くの24時間営業しているトレーニングジムだった。「(大みそかに)『ちょっと寝られないからウエートしてくるね』って言って1人で出て行って、気付いたら日をまたいでました。1時くらいに家に帰ったのかな」と時を忘れて練習に没頭した。
ティーショットでまさかのアクシデントも すべてをプラスに
飛躍のシーズンを前に〝厄落とし〟も済ませた。年末にはゴルフを堪能するはずだったが、コースに出ると思わぬアクシデントに見舞われた。最終ホールのティーショット。全力スイングした直後に、ドライバーのシャフトが折れた。「新品ですよ。一切ダフってないのに折れました。さけるチーズみたいにドライバーが裂けました。(厄を)ドライバーが全部持って行ってくれたということにします」と、予想外のハプニングをポジティブに受け止めた。
激戦は百も承知 狙うは開幕ローテーション入り
1カ月後には沖縄で、投手陣による激しい競争が始まる。先発ローテーションには加藤貴、山崎福と実績あるサウスポーがいる。残りの枠は、あとわずか。数少ない椅子を全力で奪いにいく。