今年は実に正月感のある仕事ができた！

　マシンガンズの西堀亮です！ 年が明けましたね～。我々は元日にフジテレビ系で生放送した「新春！ 爆笑ヒットパレード２０２４」に出演して新年がスタートしました！ やっぱり芸人はね、お正月のこの番組に出演するのが一つの夢というか、正月にネタをやるということに充実感を感じちゃいますね。うん、今年は実に正月感のある仕事ができた！

　元日以外はわりとゆっくりしてたんですよ。大晦日はもちろん有吉さん司会の「NHK紅白歌合戦」を見てました。アルコ＆ピースもタイムマシーン３号も出てたな～。でも俺は次の日が朝早かったから、終わる前の夜１０時ごろには寝ちゃいましたけどね。今年は実家に帰るわけでもなかったし、なんか年を越した実感があんまりないかもな～。というか２０２３年から忙しくなって、１年を通して仕事をやり切ったという感じが分からない（笑）。元々ゼロのところから始まってますしね、積み上げてきたものがないから、年が明けてもね、あんまり次の１年に対する意気込みというのも、なんか悩んじゃうんだよなぁ。大人になるとなぁ、目標も立てにくいんだよなぁ～。

デジタル写真集「抱かれずにいられない」発売

　１２月２４日には、集英社からマシンガンズのデジタル写真集「抱かれずにいられない」が発売されました。かが屋の加賀くんに撮ってもらった。もちろん写真も良かったし、周りのヘアメイクさんも良かった。「MEN'S NON-NO」のスタッフさんだったから、素材が悪くても大丈夫って（笑）。あと、芸人同士の撮影だったから、やりやすかったのもあるかもね。加賀くんがカメラをやっているのは知っていて、話題になるかもなと思ってね、こっちから頼んだんですよ。去年は「anan」にも出たしな！ それしても鮮度の悪い肉を極上のハンバーグにしてくれたような、ダメなりにうまく加工してくれるんだなぁと思いましたよ。

いとこの影響で学生時代はバレー部へ

　１月５日は東京体育館に行って春高バレーを観戦してきましたよ！ 行ったのは１０年ぶりぐらいかな。俺自身、中学、高校とバレーボールをやっていたんですよ。２つか３つ上のいとこがいてね、札幌太平中でバレーボールをやっていて、その女子バレー部がめちゃくちゃ強かったんですよ。それを見ていて俺はバレーに興味を持つようになってね。「よしっ！ やってみようか」と思ったわけなんですね。ポジションはセンターで、今で言うミドルブロッカーってやつですね。

女子の方がラリーがつながるからおもしろい

　春高は見てて、ずっとおもしろいね。そして男子よりも女子の方がラリーがつながるからおもしろい。俺の頃は八王子実践さんが強くてね、大林素子さんがいましたからね。なんか高校野球大好き芸人の気持ちも分かりますよね。高校生はチームカラーがすごく出るんですよ。サーブレシーブの形は学校によって違うし。旭川実業さんが準決勝で敗れた下北沢成徳さんも独特の方針でね、とにかくスパイクを思いっきり打ち抜くっていうバレーをやっていて、日本代表も多く出してますもんね。木村沙織さんもそうだし、荒木絵里香さんもそうだし、大山加奈さんも。いやぁ強かった。

旭川実業のみんながひたむきでキラキラしてて

　今回行った５日は旭川実業さんの初戦でね、しっかり応援してきましたよ。おもしろかったなぁ。純粋に試合が。みんなひたむきでキラキラしてて。こんなところに二日酔いのおじさん来るの悪いなぁって気持ちにもなりましたけどね（笑）。でもこうやって応援してみると、やっぱり郷土愛ってもんを感じるな。普段の生活ではなかなか感じることがなかったし、旭川に特別に思い入れがあるわけでもないんだけど、道産子としての血がなんか騒ぐというかね、気持ちが高まった！ というね。

ベスト４おめでとう！ 一緒に応援できたのが良い思い出

　そして、何よりも彼女たちがその日は勝ってくれたんですよ～。それから、３１年ぶりという準決勝まで進みました！ ベスト４おめでとう！ スーパーエースと言われていた１番の笠井季璃選手は、やっぱりなんか違ったね。Ｖリーグに行ってもきっと活躍すると思いますよ。北海道から駆けつけて来た応援団の皆さんとも一緒に応援できたのが今回の良い思い出になりましたね。あの輪の中でずっと応援したいと思っていたんですよ～。旭川の応援団の皆さん、こんな俺を受け入れていただいて、本当にありがとうございました！

ドラマ「コタツがない家」　皆さん見てました？

　昨年末まで日本テレビ系列で放送していたドラマ「コタツがない家」に出演してたんですが、皆さん見てました？ 撮影期間中はずっと新入社員の気分だったよね。手練れの中に囲まれて、自分のダメさ加減が際立つというか、やっぱりドラマは難しいよね。ちょい役って聞いてて、「ありがとうございまーす」とか言ってたら、どんどん台詞が増えていくっていうね。警備員の役だったから、ほぼロケだろうって思ってたら、まさかリビングに行くことになるとは思ってなかったな（笑）。

小池栄子からさん「台詞が増えるっていうのは…」

　でもね、小池栄子さんが言ってましたよ。「台詞が想定より増えるっていうのは、これ以上ない高評価なんだよ」って。うちのマネジャーもびっくりしてましたね。３話に出て終わりだと思ったら、「西堀さん、４話も出るみたいですよ」「５話にも出てました」「６話にも」「７話にも」「８話にも」…。って、そりゃ台詞も増えるだろうよ！

一緒に見てた妻が…、俺の演技見て「下っ手！」って

　現場の雰囲気は意外と和気あいあいとしてましたよ。下手くそが俺しかいないからね。小池栄子さん、吉岡秀隆さん、小林薫さん。手練れどころの騒ぎじゃないですよね。だから、もうあんまり気にせずやりましたよ。でもね、オンエアを一緒に見てた妻が…、俺の演技見て「下っ手！」って。俺も自覚があるから言い返せなかったよ…（笑）。あとね、〝台詞が出てこないイップス〟にもなったんですよ。今、冷静に考えてみると、たいした台詞でもないし、なんでだろうって。リハーサルでは言えてるんですよ。でも本番が始まったら急に出てこなくなっちゃって。こういうのあるんだな～と思いましたよ。５、６テイクやって、何とか言えたのを使ってもらった感じだった。それにしても下手から抜け出せなかったなぁ。

台詞覚えには「コツがない」

　台詞はひたすら読んで覚えてましたね。自分の台詞って誰かの台詞のあとなので、自分の台詞だけ覚えてもできないんですよ。だから、何となくですけど、全体的に覚えなきゃいけない。いろんな人に聞いても「コツがない」って言ってました。小林薫さんに聞いても「散歩しながら覚えたり…」とかって言ってたし。すごい台詞が長いときは自分で声を吹き込んでおいて、ずっと聞く。だから、勉強と一緒で、もう反復しかないんですよ。他に覚える手段はないってみんな言ってましたから。本当、毎日宿題がある感じだったな。

Google頼って森の中へ

　それにしてもドラマは朝が早い！ 朝７時に入れって言われると、まだ薄暗いうちから準備しなきゃいけないでしょ。もう８時ぐらいにカメラ回すもんね。あとね、移動も大変だったのよ！ わけの分からないところに現地集合とかもあったんですよ。Googleマップを頼りに行ったら、人っ子一人もいない森の中を歩かされてたり（笑）。「おいおい、大丈夫かよ」と。森の中を抜けたら、急に畑が広がって。それで下りていったら、山道、獣道を下らせて（笑）。俺みたいなちょい役にはお迎えになんて来てくれないですからね。ドラマが終わったときは、ぐっと肩の荷が下りたっていうね。でもね、本当にこの経験っていうのは貴重なんで、本当に嬉しかったですよ。

師匠と弟子　役との違いは…

　皆さんも知ってるかもしれないですけど、主演の小池さんは俺にとっての師匠なんです！ あえて大きな声で言わせていただきましたよ（笑）。２０１６年の日本テレビ系で放送していた「世界一難しい恋」で初めて共演して、特に一緒のシーンはなかったんだけど、何となく打ち上げとかで喋っているうちに親睦が深まったんですよね。テレビと比べておとなしいというわけでも、うるさいわけでもないですが、まぁそのままかな。もしかしたら「コタツがない家」の役の〝まんま〟かもしれない。きっぷの良さはそのままかもしれないなぁ。あっ、そういえば俺も〝まんま〟だったわ（笑）。

３月は初の単独ライブ

　３月１日には、東京・よみうり大手町ホールでマシンガンズ初の単独ライブをやります！ ぜひ、来てくださいね！ そして、今年もどうぞよろしくお願いします。

【今月の西堀さんぽ】

渋谷の完成は生きているうちに見られるのか？

■プロフィール　西堀亮（にしほり・りょう）　１９７４年１０月４日生まれ、札幌市出身。石狩南高卒業後、お笑い芸人を目指して上京し、相方の滝沢秀一と１９９８年にマシンガンズを結成した。２００３年から太田プロダクションに所属。０７、０８年「Ｍ－１グランプリ」準決勝進出。１２年「THE MANZAI」の認定漫才師５０組に選ばれる。２０年、発明学会「身近なヒント発明展」にて優良賞を受賞。２３年「THE SECOND～漫才トーナメント～」グランプリファイナルで準優勝。