レジェンド葛西紀明 W杯4季ぶり出場へ下部大会でメンバー入り
20日からのコンチネンタル杯に出場
ノルディックスキー・ジャンプ男子の葛西紀明(51、土屋ホーム)が、4季ぶりW杯出場へ一歩前進した。1月8日にW杯札幌大会(2月17、18日、札幌・大倉山ジャンプ競技場、HS137メートル)の開催国枠4枚を争うコンチネンタル杯国内2試合(1月20日、21日)の出場選手10人が決まり、葛西が2年連続で選ばれた。
HBC杯は中止、7日の選考会予備飛躍で選出
8日に予定されていたHBC杯と直後の選考会で決めるはずだったが、両大会とも悪天候により中止。これにより、すでに出場資格を満たしている5人に加え、7日の選考会予備飛躍で116.5メートルで18人中5番手につけていた葛西の出場が確定した。「ギリギリセーフってとこでしたね。危なかったですね。115、6メーターぐらいの人がいっぱいいたんでちょっと怪しい感じもありましたけど、こういうのも全部流れというか運なので、ちょっと僕に向いてきてるなっていうのは感じてますね」。
コンチ杯で日本勢上位4人に入ればW杯予選へ
1つ目のハードルをクリアしたが、レジェンドのW杯出場への道のりは以前険しいことに変わりない。まずはコンチネンタル杯を兼ねて開催される1月20日のHTB杯、21日のSTV杯で結果を残し、STV杯直後に開催されるダブルヘッダーの3戦目に出場できる日本勢4人に残れば、W杯予選の出場権が手に入る。その上で2月16日、18日のW杯札幌大会予選で上位50人に食い込めば、4年ぶりの大舞台となる。コンチネンタル杯に出場する日本勢9人には、W杯第1ピリオドに出場した内藤智文(30、山形県スポーツ協会)や22年北京五輪に出場した佐藤幸椰(28、雪印メグミルク)ら実力者が名を連ねる。
昨年はW杯本戦出場まであと1人の51位
昨年は、繰り上がりでW杯札幌大会予選の出場権を手にしたが51位と55位で本戦出場を逃した。「一昨日(6日)から、マティアシュコーチにスロベニアから来てもらって、きょうの試合からついてもらったんですけど、なかなかジャンプの本数も伸びなかった。女子W杯(1月13、14日)が終わった後から各テレビ杯とかで調整してW杯でしっかりポイント取れれば」。今後は元旦から欠かさず行っている朝晩のランニングと食事制限をしながら2キロ減量を行い、自身が持つW杯最多出場のギネス記録更新へ準備を進める。
■コンチネンタル杯出場メンバー 内藤智文(山形県スポーツ協会)、佐藤慧一(雪印メグミルク)、坂野旭飛(下川商高)、中村正幹(雪印メグミルク)、西田蓮太郎(下川商高)、小林朔太郎(群馬県連盟)、佐藤幸椰(雪印メグミルク)、藤田慎之介(Farm Fujita)、山元豪(ダイチ)、葛西紀明(土屋ホーム)