センバツ確実の北海に吉兆 金澤光流主将が初詣で大吉「いい条件は全部そろっている」
年末年始のオフに各選手2~5キロの増量に成功
昨秋の全道大会を制し、14度目のセンバツ甲子園(3月18日開幕)出場が確実な北海が、同校で新年初練習をスタートさせた。年末年始のオフに各選手は2~5キロの増量に成功。例年は3月に沖縄・国頭で春季キャンプを行うが、今年は2月に愛知県内で合宿を行い、大舞台へ準備を進める。
金澤主将「出るからには優勝したい」
新年早々、北海の金澤光流主将(2年)が『勝ち運』を引き当てた。初詣は「地元の小樽住吉神社。おみくじは大吉でした」。さらに勝負事の欄には「いい条件は全部そろっている」と記されていたそう。平川敦監督(52)は「まずは1勝」と3年ぶり3度目の選抜で13年ぶりの勝利を見据えるが、金澤主将は「もっと上を目指して、やっぱり出るからには優勝したいです」と意気込んだ。
選手らはわずか12日間で平均2、3キロ増えた。金澤主将は5.3キロ増の80キロ。「年末は家族と一緒にいっぱい食べて、年明けてからしっかり体を動かして、走ることも筋トレもやって、バットも振り込みました」。朝晩合計3時間、自宅前で素振り。「早く土の上で野球がやりたい」と、2月の合宿を待ち望む。
平川監督「下半身太くなってきてるんじゃないか」
2週間ぶりにナインと再会した指揮官もうなずいた。「ぱっとしか見てないけど、ちょっと下半身が太くなってきてるんじゃないか。バット振ってみてとか、初日を見ればやってたかやってないかは大体わかりますよね。高校生って夏前に伸びる子もいれば、このオフにぐっと伸びる子は伸びる」。夏を見据える上でも、冬の間にライバルたちに差をつける。
神宮大会に新基準バットで臨んだ経験生かす
今春の選抜甲子園から高校野球に大きな変革が訪れる。太さや反発係数が木製並みの新基準バットしか大会で使用できなくなる。北海は昨秋の明治神宮大会で他校に先駆け新基準バットで大会に臨んだが、作新学院(栃木)に9回3安打で敗戦。予想以上の結果に「12月もここまでバッティングをすることはなかった」(平川監督)と、打撃練習に費やす時間を大幅に増やした。
金澤主将は「低い打球で速くっていうのを意識してやってます。今までよりもさらに。感覚的にはもう掴んでると思う。あとは外に出て感覚のズレがないか確かめてやるだけ。(飛距離は)前のバットよりは劣ると思いますけど、みんな捉えられていると思います」。堅守の北海にパワーが加われば、飛ばないバットも〝鬼に金棒〟に生まれ変わる。