センバツ確実の北海が始動 エース最有力候補は1年生右腕の松田収司
昨秋の全道大会を制して、14度目の選抜甲子園(3月18日開幕)出場が確実な北海が、同校グラウンドの雪かきで新年初練習をスタートさせた。平川敦監督(52)は、明治神宮野球大会の作新学院戦に先発した1年生右腕の松田収司投手を中心にチーム作りを行うと明かした。
神宮大会は金澤主将が背番号「1」
〝エース不在〟の屈辱をはらす。昨秋の全道大会、松田は背番号「11」を背負い、最速140キロ、2500回転/1分とNPB投手並みにスピンが利いた直球を武器に、決勝含む4試合中3試合で先発し優勝に貢献。しかし、明治神宮大会の背番号「1」は一塁手の金澤光流主将(2年)に与えられた。松田に背番号「1」を与える可能性について指揮官は「このオフの取り組みですかね。試合の中心は松田になるんじゃないかな。まだ甘い部分はありますが」と、これまで以上に奮起を求める。
スタミナ対策のため年末年始で2キロの体重増
松田は自身の足りない部分を「練習についていけないところ。長距離が苦手で、下から数えた方が早い」と分析する。年末年始は、1日3食のほかに就寝前にモチを6個食べるなどで2キロ増の71キロになった。「冬入る前よりは大きくなってると思います。春までに75キロに増やして、コントロールの精度を上げ、球速も夏までに145キロにしたい」とウエートトレーニングで汗を流す。
2011年、玉熊将一以来の1年生エースに
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選抜甲子園での北海の新2年生エースは、指揮官が監督として初出場した2011年大会で48年ぶりの8強入りをけん引した玉熊将一投手(29、明治安田生命)以来となる。玉熊は中学時代に硬式の札幌新琴似リトルシニアで全国大会準優勝するなど早くから活躍していた。それに対して松田は、軟式の訓子府中時代はほぼ捕手。本格的な投球練習は北海に入学してからだ。
平川監督「現状、玉熊よりいい成績を残している」
玉熊は2年夏にも連続で甲子園に出場したが、初の全国登板となった1年秋の明治神宮大会初戦の日大三高戦で先発登板も5失点で九回途中降板。松田は作新学院戦で延長十回タイブレークで敗れたものの、九回まで無失点の力投を披露。平川監督は「今の現状で考えたら、玉熊よりはいい成績、実績を残してる。伸びしろだけじゃないですかね、あとは」と期待を込める。
甲子園初マウンドを目指す
選抜甲子園の出場校の発表は1月26日。松田は「目標があるので、冬の練習もモチベーション高くできる」。厳しい練習を乗り越え、昨夏ベンチ入りも立てなかった甲子園のマウンドを目指す。