札幌 引き分けも4戦勝利なし
■J1第35節 札幌2-2清水(6日、静岡・IAIスタジアム日本平)
北海道コンサドーレ札幌はアウェーで清水と対戦し、2―2で引き分けた。1―1の後半4分にMF深井一希(26)のゴールで勝ち越すも、同38分に追いつかれた。終盤に流れを手放し、これで4試合勝ちなし。次節は20日、アウェーで鳥栖と戦う。
またもリードを守れなかった。後半38分に痛恨の同点ゴールを許し、勝ち点1を分け合う結果に。ペトロビッチ監督は「負けないという目標は達成できた」。3戦連続の引き分けを良しとしたものの、もったいない印象はぬぐえない。
前半17分にセットプレーの混戦で先制点を献上。しかし同23分、DF福森からのワンタッチクロスを、裏へ抜け出したMF金子が胸トラップして左足で蹴り込んだ。
後半4分には12試合ぶりに先発したMF深井がCKから技ありのヘディング弾。思惑通りに試合をひっくり返したが、選手交代で流れを失った。
勝利で試合を締めるべく、指揮官は後半、DF岡村、DF柳と守備的な選手を投入した。同点を許した場面。自陣に人数はいたが、相手をつかみきれなかった。複数のポジション変更を伴う複雑な交代で、わずかなほころびが生まれた。
フル出場したMF金子は「マークがうまく伝わっていなくて、フリーの選手にやられてしまった。二度と繰り返してはいけない失敗」と厳しい口調で振り返った。
ペトロビッチ監督は「スタートから出ている選手が動けている間は問題ないが、運動量が落ち、交代をしていくと、その状況を維持できないのが現状」と指摘した。ベンチを含めたチーム力の底上げが課題。伸びしろは十分。来季の飛躍へ、残り3試合で突き詰める。
(石栗賢)
深井 12試合ぶり先発で、一時は逆転ゴールも
MF深井 「福森選手には練習から、僕を目掛けて狙ってくれと言っている。自分が点を取れたのは良かったが、勝ち切るということにもっと貪欲にならないといけない」