コンサドーレ
【赤黒の象徴 17年目に挑む】札幌MF宮澤裕樹インタビュー後編「このチームにタイトルを」
特別インタビューの大トリは札幌が誇るバンディエラ
北海道コンサドーレ札幌MF宮澤裕樹(34)のインタビュー後編は、一人の選手として宮澤個人にフォーカスを当てた。
2008年、室蘭大谷(現・北海道大谷室蘭)から高卒ルーキーとして加入した。それから長い月日が経ち、チーム史上最長の在籍16年、チーム歴代最多となるリーグ戦通算479試合出場、まさにチームの象徴と呼べる選手としてチームをけん引してきた。
今年で35歳「意識していない」
そんな宮澤も今年で35歳を迎える。「(年齢は)意識していないですけどね。もちろん試合に出たい欲は変わらず持っていますし、同年代、同い年で出ている選手もだいぶ少なくなってきましたから、そういう部分でも何とか頑張ってやりたいなと思っています」と、プロ17年目のシーズンへ高いモチベーションを維持している。
個人としても「ベストシーズンではない」先発出場数にこだわる
昨季はリーグ戦27試合(うち先発18試合)に出場した。「ベストシーズンではないですよね」とシーズンを振り返り心境を口にする。「試合に出れば、自分の役割を全うしていると思います」。チームのために働けている手応えはあるものの、「(試合に)出る、出ないは監督が決めることですから。常に選手は良いコンディションだとアピールしなければいけないと思いますけど、それがなかなかできなかった。スタートからの出場数も減ってきていると思います」。長く悩まされているアキレス腱痛の影響もあり、先発出場数は前年(21試合先発)よりも減少した。「そこは自分と向き合ってやらないといけない部分。年齢も上がってきて、同じレベルだと若い選手が使われてしまいますから、出たときに自分の役割をしっかり全うすることと、しっかりコンディションを保って練習からやっていくことが重要だと思っています」と、24年シーズンでの巻き返しを目指している。