トークショーで2年ぶり〝さちとら〟バッテリー復活 伏見、山崎の掛け合いを余すことなくお届け
対戦の相性や歓迎会、互いへの贈り物など仲良しエピ多数披露
オリックスからFAで新加入した山崎福也投手(31)と、伏見寅威捕手(33)が10日、埼玉の大宮ソニックシティでトークショーを行った。オリックスでバッテリーを組んでいた〝さちとら〟が2年ぶりに復活。イベント前にはそろって取材に応じ、息ぴったりの掛け合いを繰り広げた。
1年違いでオリックスからFAで加入。〝さちとら〟と称され、仲が良い2人だが、トークショーに一緒に登場するのは初めてだという。イベントを開催するに至った経緯は、成り行きだった。
伏見「どうだったっけ?」
山崎「やろっかみたいな。ノリで」
伏見「ノリですね」
本拠地開幕戦は「2人の良さを出していきたい」
年が明け、その時は刻一刻と近づいてきた。今年4月2日の本拠地開幕戦(対楽天)は先発バッテリーを告げられている。
山崎「違和感なく。オリックス時代から1年しか空いていないので、違和感ないですね」
伏見「(一緒に)やっている時間の方が長いので、違和感なくやれると思います」
山崎「(試合に向けての話は)まだしていないです」
伏見「これからしていくと思います。いつも通り、2人の良さを出していきたいです」
復活ブルペンはキャンプ中盤?
1年のブランクも何のその。2月春季キャンプでは、ブルペンで〝さちとらバッテリー〟の復活シーンが見られそうだ。
山崎「(キャンプ初日には)入らないようにしたいなと思っています。新しい環境なので、あまり焦らずにやりたいなと。でも、(伏見には)めちゃくちゃ(ボールを)受けてもらうと思うので、お願いしますという感じです」
伏見「もちろん成長している福也を受けるのが楽しみ。ゆっくりやるということなので、受けるのはキャンプの中旬、中盤くらいかな」
山崎「そんな。さすがにもっと早く入ります(笑)」
伏見「その時に受けられたら良いなと思います」
昨季対戦後はLINE交換 伏見「いえーい的な」
仲睦まじい2人だが、昨季はライバルとして激突。伏見が打率.545(11打数6安打)、1本塁打と〝山崎キラー〟ぶりを発揮した。9月1日のオリックス戦(エスコン)では、5番起用され、特大の先制弾。対戦後は、連絡を取り合っていたという。
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山崎「LINEがすぐ来ます」
伏見「(LINEは)いえーい的な」
山崎「(特大弾も)ありましたね。エスコンで…」
伏見「あれ正直、5番伏見は嫌だった?」
山崎「嫌ですよ。僕パ・リーグの打者で相性悪い選手が3人くらいいるんですよ。そのうちの1人です。(打席に立ったら)嫌でした。嫌でした。チェンジアップはライト前にポンと打つし。真っすぐを放ってもバーンといかれるので、どうする? と(捕手の)若月と話していました。最初は(対戦が)楽しみだったんですけど、なんかめちゃくちゃ打つから。マジかよって」
伏見「最初がポイントだったんじゃないですか。あそこで打ったから嫌なイメージが」
(※7月23日の初対戦では、伏見が2打数2安打をマーク)
山崎「つきました。つきました。最初、対戦する前は楽しみでワクワクしたんですけど。シーズン最後らへんはもういいよって。苦手な打者が減ったので、僕はうれしいです。でも。寅威さんは…」
伏見「オレは痛いよ。得意なピッチャーいなくなったので」
山崎「だと思います(笑)」
さちや争奪戦に勝てない(笑)
柔らかい空気感が漂う2学年違いの2人。2020年頃からバッテリーを組むようになり、自然と仲を深めていった。
伏見「境遇が似ていたよね。いろんな話をよくしていましたね」
山崎「ご飯はたまに行っていた。たまにですね。コロナの時期も重なっていたので、あんまり。ウーバーをしてもらった記憶はあります」
伏見「そうだっけ?」
山崎「北海道でお寿司か何か。(ホテルの)部屋に集まって」
伏見「持って行ったか福也の…」
山崎「寅威さんの部屋に取りに行きました」
伏見「僕は覚えていない…。宮崎で地鶏をあげたりはした」
山崎「それももらいましたし、札幌のホテルでももらいました」
伏見「コロナ期間だったからね。だって、かわいいじゃないですか。かわいい後輩なので。でも、人気があるんで。僕が誘っても来てくれない。争奪戦に勝てない(笑)」
歓迎会の開催が決定
2月の春季キャンプでは、伏見が後輩のため一肌脱ぐ。山崎が早くチームに溶け込めるよう、食事会をセッティングする。
伏見「僕の歓迎会なかったんですよ。去年」
山崎「じゃあ、僕も大丈夫です」
伏見「だから音頭取るのもちょっとな~(笑)」
山崎「いや、全然…」
伏見「やろうよ」
山崎「いいですか!」
伏見「加藤(貴)と玉井は同級生だよ。その辺にも、呼ばれるんじゃない」
山崎「本当ですか? じゃあ喜んで。江越も同学年か! 江越、仲良いです!」
伏見「いいじゃん。(僕も)やりますか。チームに溶け込みやすいように」
デカくなりすぎてサイズが合わないパーカー
気配りの人として知られる女房役は、チームメートが節目を刻んだ時、プレゼントを贈っている。後輩左腕が移籍後初勝利を挙げた暁には、何を用意するのだろうか。
伏見「でも、もうお金持ちなので。なんか気持ちだけでもと思っています。過去には、あったよね?」
山崎「ベルトをもらいました。スーツとかに巻くベルトを。東京にいまいるんですけど、持って来ています。いまも使っています」
伏見「あとサイズが合わないトレーナー」
山崎「パーカーですね」
伏見「デカくなりすぎてサイズが合わない」
山崎「2年連続、誕生日にもらいました」
伏見「僕も期待しておきます」
山崎「おっし! 誕生日ですね。寅威さんの」
伏見「なんかいい日に」
山崎「分かりました。よろしくお願いします!」