コンサドーレ
17年のJ1残留に貢献した元札幌DF・横山知伸さんが今月4日に38歳の若さで逝去
札幌に17年から2年間在籍 引退後はアカデミーコーチも
J3大宮アルディージャは11日、北海道コンサドーレ札幌でもプレーした横山知伸さんが今月4日に逝去されたことを発表した。38歳だった。横山さんは2008年に早稲田大からJ1川崎に加入してプロキャリアをスタートさせ、C大阪、大宮を経て17年に札幌に期限付き移籍で加入。3バックの中央や右CBなどで26試合出場2得点という成績を残し、札幌にとって16年ぶりとなるJ1残留に大きく貢献。現在まで続くJ1定着の礎を築いた。
18年12月に発症した脳腫瘍が23年夏に再発
翌18年には完全移籍に移行するも、出場機会に恵まれず夏にJ2熊本へ期限付き移籍。その年のシーズン終了後に札幌との契約満了が発表された。同年12月に脳腫瘍を発症。札幌サポーターは復帰に向けてリハビリに励む横山さんを後押ししようと、退団後にもかかわらず翌19年シーズンの公式戦で「頑張れ横山知伸 回復を祈っている」と書かれた横断幕をJ2岐阜で選手として復帰するまで掲げ続けていた。
20年2月に現役引退を発表。引退後は札幌アカデミーのフィジカルコーチを務め、23年からは古巣の大宮でトップチームやアカデミーのフィジカルコーチを務めていたが、夏に脳腫瘍が再発。懸命に治療、リハビリに励んでいたが、残念ながら帰らぬ人となってしまった。葬儀はすでに家族葬にて執り行われており、あらためて行われる「お別れの会」の詳細は後日発表としている。
大宮に続き札幌もコメントを発表
札幌も同日付で発表し、「ご逝去の報に接し、深い悲しみに言葉もありません。故人の生前の功績を偲ぶとともに、謹んでご冥福をお祈りいたします。北海道コンサドーレ札幌は、横山知伸さんへの感謝とともに、その思いを受け継いで活動を続けて参ります」などとコメントした。