札幌MF浅野雄也「もう〝田中ロス〟来てる」 親友の移籍乗り越え「タイトル奪い獲る!」
■1月11日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
若手主体の合同自主トレに8選手が参加
北海道コンサドーレ札幌は若手主体の合同自主トレを11日から実施した。MF浅野雄也(26)、DF中村桐耶(23)、FW大森真吾(22)、DF馬場晴也(22)、DF西野奨太(19)、J2藤枝への期限付き移籍から復帰したMF田中宏武(24)、J2いわきから完全移籍加入したDF家泉怜依(23)、札幌U-18からトップ昇格を果たしたFW出間思努(18)の8選手が参加し、約40分にわたって雪が降り積もったピッチの外周をランニングした。参加した選手の中で最年長の浅野は、大阪体育大の1年後輩でプライベートでも仲の良かったDF田中駿汰(26)がC大阪へ完全移籍ことでの〝田中ロス〟を公言。最後は今季の目標も高らかに宣言した。
今年も〝らしさ〟全開
一面の雪に覆われた宮の沢。真っ先にクラブハウスから姿を見せた浅野は、報道陣に「今年もよろしくお願いします!」と明るく元気にあいさつしたあと、笑顔のままなぜかクラブハウス内に後退。直後に再び姿を見せた際には大森とじゃれあいながらピッチに降りていくなど、浅野らしさ全開で新シーズンへのスタートを切った。
ちんたら走っているんでケツ叩かな!
ランニングでは積極的に先頭を走ってけん引。「若手がちんたら走っているんで、ケツ叩かな! と思って(笑)」と報道陣を笑わせたが、キャリアハイの12得点を挙げた昨季以上にチームを引っ張っていこうという強い意志を示した。
年末に沖縄で挙式
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
昨年末には沖縄で結婚式を挙げ、年明けの3日には帰札。頻繁に宮の沢に顔を出してトレーニングを行うなど、まもなく始まる新シーズンに向けて着々と体づくりに励んでいる。
「駿汰くん、僕は非常に寂しいです。戻って来てください(笑)」
C大阪に移籍した田中駿には「(対戦したら)後ろからガツーンと行ってやるんですよ(笑)」と笑わせながらも、「もう〝田中ロス〟来てるんで。駿汰くん、僕は非常に寂しいです。戻って来てください(笑)」と、本心をちらりとのぞかせる場面もあった。
最後はすれ違いも「らしいかな」
チームメートとして最後のやりとりはLINEのメッセージによるものだったそうで、「最後、何か分かんないですけどLINEが来て、『(浅野の)ダウン(ジャケット)ちょうだい』みたいな(笑)。『もらいに行くわ』って。でも俺まだこっちに帰って来てなかったので、ちょうど入れ違いになって。だから最後は全然会ってないです。まあそれも俺らしいかな」と明かした。再会の場となる今季公式戦のピッチでは、個人、そしてチームの両方で親友を上回り、勝利をつかみ取るつもりだ。
今季目標とする「得点とかはまだ言わない」
今年の個人目標は「去年と同じく、楽しくシーズンを終われたらなと思います。とりあえず得点とかはまだ言わないです」と明言を避けたが、チームとしては「やっぱりタイトルですね。今シーズンこそタイトルを取って、『タイトル奪い獲る』って(笑)。頑張ります!」とキッパリ。札幌の悲願へ、今年も浅野が縦横無尽にピッチを切り裂いていく。