北海道コンサドーレ札幌は１２日、横浜ＦＣからＭＦ長谷川竜也（２９）を完全移籍で獲得することを発表した。

川崎で４度リーグ優勝、横浜ＦＣ、東京ＶのＪ１昇格に貢献

　静岡県出身。順天堂大から２０１６年、川崎に加入し、プロ２年目の１７年はリーグ戦２４試合に出場し５得点を挙げ、川崎のＪ１初優勝に貢献した。川崎時代は４度のＪ１優勝を経験し、天皇杯、ルヴァン杯のタイトルを各１回獲得。２２年に当時Ｊ２だった横浜ＦＣに完全移籍し、３８試合出場４得点と主力で活躍しＪ１復帰に貢献。２３年途中から当時Ｊ２の東京Ｖに期限付き移籍し、ここでもＪ１昇格を経験するなど、タイトル請負人と呼べる実績を残している。

サイドハーフやシャドーなど左サイドで起用

　札幌の三上大勝代表取締役ＧＭ（５２）は獲得の狙いについて「シャドーやワイドのところで質の高いチャンスメークができる評価をしており、今季チームが取り組もうとしているアタッキングサードに入った中での質を高めるところに貢献してくれる選手」と説明する。

　左サイドを主戦場としていて、これまでのチームでは左サイドハーフや左シャドーなどのポジションで起用されてきており、三上ＧＭも左シャドーや左ウイングバックでチームに新たな競争をもたらしてくれる存在として、「先発で出たとしても途中出場だったとしても、限られた時間で相手に脅威を与えることができるプレーヤー。左サイドでボールをしっかりキープした中で、右足でのクロスやフィニッシュには非常に高い精度を持っているなと評価をさせてもらっていた」と期待を寄せている。

　長谷川はクラブを通じ「この度、北海道コンサドーレ札幌に加入することになりました長谷川竜也です。素晴らしいクラブで自分自身が成長し、このチームに貢献したいです。一日でも早く皆さんに認めてもらえるように精一杯努力します。応援よろしくお願いいたします！！」とコメントした。

■プロフィール　長谷川　竜也（はせがわ・たつや）　１９９４年３月７日生まれ、静岡県出身。門池ＳＳＳ、静岡学園中、静岡学園高、順天堂大を経て１６年に川崎加入。２２年に横浜ＦＣへ完全移籍し、２３年途中から東京Ｖへ期限付き移籍していた。Ｊ１・Ｊ２通算１５２試合出場２０得点。１６４センチ、６０キロ。ポジションはＭＦ。利き足は右。