五十幡亮汰 広島・秋山との合同自主トレ公開 打力アップへビジョントレーニングも導入「野球は目が命」
目指すは4年目の大ブレーク 昨年に続く伊豆半島合宿
日本ハムの五十幡亮汰外野手(25)が12日、静岡・下田市吉佐美運動公園と田牛サンドスキー場で自主トレーニングを公開した。球界屈指のスピードスターは、昨オフに続いて広島・秋山翔吾外野手(35)の教えを請うため、独立リーグの選手や女子プレーヤーと共に合同トレに参加。4年目の大飛躍を目指して、伊豆半島の最先端で爪を研いでいる。
2024年の『大航海』へ 「ここでスタートできることがうれしい」
幕末に米国の東インド艦隊司令長官・ペリーが来航したことで有名な歴史の舞台から、2024年のスタートを切った。今季のチームスローガンは『大航海』。開国の街・下田は、新たなシーズンの出発点にぴったりな土地だ。
「年が明けてここでスタートできることがうれしいし、秋山さんにすごく感謝しています。開幕を逆算してキャンプでアピールしないといけない。技術を上げて、足を生かすための練習をやっていきたい」と意気込みを語り、充実の表情を浮かべた。
日本が誇るヒットメーカーから金言
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天性の脚力と強肩を誇る一方で、打撃には多くの課題を残している。打力アップを目指す上で、日本プロ野球のシーズン最多安打記録(216本、2015年)を持つ秋山は生きた教本だ。
この日も打撃の師から直接指導を受け「自分はトップから無駄な力が入って上体が突っ込むクセがある。『柔らかさとボールを打つ時の流れを大事にして、バットの出し方を意識すれば打率はもっと上がる』という話をされました。すごく勉強になります」と、授かった助言を成長の鍵にするつもりだ。
三振減&四球増へ目を意識 ティー打撃でも実践
打率・228の成績を収めた昨季は、205打席で50三振を喫した。四球はわずか4つと少なく、出塁率が伸び悩んだ。選球眼を養うために12月からビジョントレーニングを導入。この日のティー打撃ではサングラスの右目だけをテーピングで覆い隠し、片目でボールを捉える練習に励んだ。
「野球はどのスポーツよりも目が大事で、目が命。視野や引き出しを、どんどん広げるために始めました。(目は)意識することでいろいろな見方、使い方ができる。チャレンジして良い方向にいけばいい」
強力ライバルも出現 勝負の年へ気合十分
チームは昨季マイナーで44盗塁を記録したスティーブンソンを獲得。同タイプのチャンスメーカーの加入にライバル心を燃やしている。「自分は結構、チャンスをいただいていた。そのチャンスも去年よりは減ってくると思う。今年は結果を示してレギュラーをつかみにいきたい。けがをしないでやっていこうと思います」。激しいポジション争いを制して、希望の船出を先導する。