22年ドラ1右腕の達 ポスト上沢へ名乗り ブルペンで150キロ
鎌ケ谷で自主トレの日々 ブルペン投球で150キロ計測
日本ハムの達孝太投手(19)が13日、自主トレを行っている千葉・鎌ケ谷の球団施設で取材に応じ、メジャー・リーグのレイズと契約した上沢直之投手(29)に尊敬の念を込めて応援メッセージを送った。
昨夏に右肩を負傷したが、すでに不安は解消。1月からブルペン投球を再開し、この日は150キロを計測するなど視界良好だ。高卒3年目の今季、ポスト上沢へ、名乗りを上げる。
プロ3年目シーズン 開幕へ準備着々
機は熟した。2021年のドラフトで1位指名されて入団した右腕が、いよいよ本格化の兆しを見せている。2月のキャンプ、3月のシーズン開幕に向けて着々と準備を進めており「去年のシーズン後半は肩の状態があまり良くなくて、そこをクリアにしたいなと思ってオフに入りました。体の強化を含め、ちゃんと目標をクリアできたんじゃないかなと思います」と手応えを口にした。
30球の投げ込み 出力&コントロールに納得
年が明けてブルペン投球を再開した。この日は、30球ほど投げ込み「変化球の状態はあまり良くなかったですけど、感覚よりも出力が出ていたし、コントロールできていたので、良かった。去年の145キロ前後の感覚で、150キロぐらい出ていた」と表情は明るかった。
上沢の〝門出〟を祝福 「素直に応援したい」
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
12日には、メジャー挑戦を表明していた上沢がレイズと契約を結んだ。慕っていた先輩の去就が決まり、「素直に応援したい。ファンとして」と祝福した。自身と同じく長身で手足の長い上沢の投球は参考になるポイントが多かった。また、けがのリハビリで鎌ケ谷に滞在していた時、対話する機会もあった。
自身も目標とする先輩の出世道 多くの助言にも感謝
タイプが似ているからこそ、共感できることもある。「あまり身長が高いピッチャーがいない。投げている時の感覚とか、手足が長いと(球の制御が)難しくなってくる。一つの引き出しとして、いろいろ聞かせてもらいました」と感謝。高卒入団で、下積みを経てエースになった点は、自らが歩もうとしている道とリンクする。
今季に懸ける思いは人一倍 「待っていたら絶対にダメ」
過去2年で1軍登板は1試合にとどまっていて、3年目の今季は成果が問われると認識している。故障を避けることが大前提になるが「早めに1軍に行きたいなと思っています。待っていたら絶対にダメ。頑張りすぎないように、自分のペースでやっていけたら」と決意を込めた。
目標も明確 先発15試合&防御率2.50
ドラフト1位指名を受けてから、エスコンフィールド北海道のマウンドに立つ日を心待ちにしている。「今年、(先発で)15試合は投げたい。防御率で言ったら2.50以内です」とビジョンは明確だ。焦らず、地道に力を蓄えてきた大器が、ターニングポイントを迎えようとしている。