24年シーズン新加入会見で9選手が意気込み
■新加入会見(1月14日、札幌ドーム)
武蔵はミシャからの直接連絡で復帰決断
北海道コンサドーレ札幌の新加入会見が14日に札幌ドームで行われ、2024年シーズンから新たに赤黒のユニホームに袖を通す9選手が参加した。
J1G大阪から期限付き移籍で加入し、20年シーズン以来となる札幌復帰を果たしたFW鈴木武蔵(29)は冒頭で「帰ってきました」とあいさつ。古巣復帰に理由について、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)から「ゼロから札幌で頑張らないか」と直接連絡を受け、「僕のことを気にしてくれるのがうれしくて」と、その決断の舞台裏を明かしてくれた。
J2横浜FCから完全移籍のMF長谷川竜也(29)はこれまで在籍してきたチームでタイトル獲得やJ1昇格を経験。「川崎のときの先輩方は姿勢でも言動でも若手の良い見本になっていたので、自分もそういう存在になれるように努力していきたい」と、勝者のメンタリティーを札幌に注入する構えだ。
アカデミー時代から在籍してきた札幌に約2年ぶりに戻ってきたJFL鈴鹿から完全移籍のGK阿波加俊太(28)は「生まれ育った地で、またこのチームの力になれる、貢献できる」と、チーム愛を強調する。
J1G大阪から完全移籍のDF髙尾瑠(27)は札幌から2年連続の獲得オファーを受けており、「すごく愛を感じた」と2年越しのラブコール。自身のストロングポイントを「後ろからの推進力のあるドリブルと攻撃参加」と語り、札幌の攻撃的なサッカースタイルを加速させる存在となることを目指す。
J2いわきから完全移籍のDF家泉怜依(23)は自身初のJ1挑戦。「このチームに来れば、自分の苦手な部分や特長も伸ばして、もっと成長できると思った」と、さらなる成長を目指して札幌への移籍を決断した。
近藤「チームとしてはタイトル。個人としては五輪」
J2横浜FCから完全移籍のU-22日本代表MF近藤友喜(22)は今季の目標について「チームとしてはタイトルを獲ること。個人としては五輪があるので、そのメンバーに入っていくというところが目標です」と、飛躍の一年とすることを宣言した。
明治大から加入のMF田中克幸(21)は、12日に行われた明治大での合同内定会見で「小野伸二選手のような日本を代表するファンタジスタとして、世界に名をとどろかせるような存在になりたい」と語っており、この日も「これから世界に羽ばたけるように、しっかりと1年目から試合に出て活躍したいと思います」と力強くコメントした。
福岡大から加入のDF岡田大和(22)は昨季、特別指定選手としルヴァン杯3試合に出場したが、今季からプロ選手として改めてスタートを切る。「自分のストロングポイントは左足のキックと対人。1年目からスタメンを取れるように頑張りたいと思います」と、昨年成し遂げられなかったリーグ戦デビューを目指す。
札幌U-18から昇格したFW出間思努(18)は「目標だったのでうれしく思います」と喜び、「タイトルを目指していますし、個人的には多くの試合で貢献できるように頑張ります」と意気込んだ。
全体的なバランスとさらなる高み目指して補強
竹林京介強化部長(48)は補強のポイントについて、「昨年はリーグ序盤は順調にいっていた中で、中盤以降の成績が下がっていったというところの反省点がありました。反省点というのはいろんなポイントがあったと思うんですけど、まずは全体的なバランスを一回整えなければいけないということと、これまで継続的にチームをつくってきた中で、さらなる高みを目指したいというところでこのメンバーを補強しました」と説明。9人の新戦力が新たな風を巻き起こし、今季こそ悲願のタイトル獲得を目指す。