約3年半ぶり復帰の札幌FW鈴木武蔵 「やっぱり似合う」赤黒縦縞ユニでキャリアハイ狙う
■キックオフ2024(1月14日、札幌ドーム)
G大阪から期限付きで復帰
赤黒のストライカーがついに北海道へ帰ってきた。ガンバ大阪から期限付き移籍で加入し、約3年半ぶりとなる北海道コンサドーレ札幌へ復帰したFW鈴木武蔵(29)が、キックオフイベント終了後の報道陣の取材で、前回在籍時を超える活躍を誓った。
気持ちが高まる
発表されたばかりの新ユニホームを着用して取材に応じた鈴木は「やっぱり似合うなって。うれしいですし、高まる気持ちが袖を通したときにすごくありましたね」と、2020年以来となる赤黒縦縞の〝戦闘服〟を身にまとった感想を口にする。
前回在籍時の19年は33試合13ゴール
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19年に長崎から完全移籍で札幌に加入。同年にキャリアハイとなる33試合13得点をマークし、日本代表にも選出された。翌20年は柏との開幕戦でゴールを決めると、新型コロナまん延に伴う中断期間を挟み、リーグ戦4試合連続ゴール(5得点)を記録するなど抜群の決定力を見せた。その後、8月に当時ベルギー1部のKベールスホットVAへの完全移籍を果たした。
ベルギーリーグでは通算7得点
だが、ベールスホットでの初年度こそ26試合で6得点を挙げたものの、次のシーズンは25試合1得点に終わった。日本に戻り、G大阪で復活を目指したが、2年連続でリーグ戦1得点に終わるなど、かつて札幌で発揮していた高い決定力を発揮できない、もどかしいシーズンが続いていた。
ミシャからの電話
そんな鈴木に手を差し伸べたのが、かつての恩師であるミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)だった。昨年11月、鈴木の元へ突然電話があり、「ゼロから札幌で頑張らないか」と声を掛けられた。「(今まで電話は)無かった」という指揮官から初の〝直電〟に応え、札幌復帰を決断した。
鈴木の復活を期待しているのは監督だけではない。この日のイベントでも鈴木の名前がコールされると、札幌サポーターの歓声が一段と大きく響いた。「またこうやって赤黒のユニホームを着て、サポーターの前に出られるというのはうれしい」と、鈴木自身も再会を心から喜んでいる。
キャンプでは1日でも早く完成度を
「前回、札幌にいたときは13点がリーグ戦でのキャリアハイだったので、それを超えられるように頑張りたい」と話すように、今季の目標は自己記録の更新だ。その目標に向け、15日から始まる長期キャンプでは「ケガなくコンディションを上げていって、あとは知らない選手もいるので、連係を深めていって、1日でも早くチームとしての完成度を上げられるようにやっていきたい」と、再びミシャサッカーとの融合にトライしていく。新たな背番号7を身につけた鈴木が札幌のエースストライカーの座へと返り咲き、19年にあと一歩届かなかったタイトルを今度こそ獲得してみせる。