2024年『松本賞』のノルマが決定 サポートスタッフに還元するメンバー全員の目標も明らかに!
今シーズンの『松本賞』を完全公開! 『選手賞』も開示
日本ハムの松本剛外野手(30)が主宰する伊江島自主トレのメンバーで、このほど話し合いが行われ、2024年の『松本賞』ノルマが決定した。クリアした場合、年長者の選手会長から、ご褒美を受け取れる。昨季は参加最年少の細川凌平内野手(21)が唯一の受賞者となった。
道新スポーツでは、各選手の課題を徹底取材。自主トレに同行している「Zenith Tokyo」茂田井隆太トレーナーへの『選手賞』にも迫った。
理想は全員クリア 13日にコテージで設定会議
今月7日から始まった伊江島での合同自主トレ。このオフはレギュラーメンバーの松本剛、野村、郡、細川に加え、石井が初参戦している。13日夜に「そろそろ決めないとね」と5人が共同生活をするコテージで、話し合いの場が設けられた。
『松本賞』は去年の成績などを加味し、目標を高く設定しすぎないようにすることがポイント。メンバー全員がクリアすることを理想としている。
【細川凌平】 2桁盗塁or50安打
昨季はシーズン最終戦でノルマの60試合出場を達成。ゴルフの腕前は「バリへたくそです」というが、「買ってもらったら成長できるかも」とクラブセットをゲットした。
2年連続のクリアが懸かる中、今年の目標はいったい―。「2桁盗塁は自分で言って、もう1個つくろうと。目標はレギュラーを取ることなので、本当は100安打と言ったんですけど、去年の成績を加味して50本で。自分としてはどっちも達成したいですけど、どっちでもいいよと。結構、いいラインです」と意気込んでいる。
【野村佑希】 打率2割7分&20本塁打
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フル出場を目指した昨季は早々に逃した。シーズン中、松本剛に目標の変更を願い出たが、実らず。「去年は序盤で終わったので。最後まで打てるやつにしました。打率2割7分、20本(塁打)。両方です。どっちにしろ、それくらい打てないと今年(試合に)出られなそうなので」と危機感を募らせる。
昨季は自身初の規定打席に到達し、打率.236の13本塁打だった。「2割7分は規定までいっていないですけど、(22年に)一回打ったことある。20本の方はまだ未知で、どっちも難しいと思うんすけど、やったことない方が難しいかなと思います」。去年の雪辱を果たしたい。
【郡拓也】 30安打&エスコンフィールドでのお立ち台
ムードメーカーらしい目標設定をした。「去年(のノルマ)はヒット30本だったんですけど、4本だった。とりあえずリベンジで30本と、(本拠地)エスコンでお立ち台にしようかなと思います。ヒット30本打ったら、お立ち台にも立てるだろうと。両方です!」と声を弾ませる。
本職の捕手に加え、内外野守れるユーティリティープレイヤー。ヒーローインタビューでも「(ネタを)仕込まずに、その場の雰囲気でやりたいです。アドリブで!」と柔軟に対応するつもりだ。
【石井一成】 規定打席到達
今回が伊江島自主トレ初参加。「規定打席で。まだ1度も(規定打席に)乗っていないので、それがいいねとなりました。規定に立たないと話にならないので」とすんなり決まった。
打席数のキャリアハイは、ルーキーイヤーの17年(361打席)。レギュラー奪取が条件となりそうで「あんまり物欲がないですけど。でも、せっかくの松本賞なので」と胸を高鳴らせている。
【松本剛】 165安打
リーダーにも同様のノルマがある。後輩たちがお金を出し合って、プレゼントを購入する。昨季の条件はタイトル獲得だった。今年は「165本打ったら、みんながなんか買ってくれる。最多安打(のタイトル)を争いたいなっていうのはある」と気合十分だ。
昨季は両アキレス腱(けん)の不安を抱えていたが「去年よりも走れている」と状態は万全。「165本打てば数字(率)も残ると思う。大砲をいっぱい獲ったみたいなので、逆に僕みたいなタイプが生きてくるかなと捉えています」と、つなぎ役になる。
スタッフへの感謝を表す『選手賞』 昨季は無念にも達成ならず
日頃からお世話になっているスタッフにも還元する。5選手全員でノルマを設定。達成した場合は茂田井トレーナーへ『選手賞』を贈るという。昨季は石井を除く4選手で「35盗塁」が目標だった。松本剛によると「去年はピン(石井)がいなかったし、僕が走れなかったので。ちょっと誤算でした」。18盗塁と遠く及ばなかった。
今シーズンのノルマは5選手で45盗塁 打撃での基準も設定
今季は5選手で「45盗塁」に決定。茂田井トレーナーたっての希望で、バッティングのノルマもできた。「去年、全員の打率の平均が打席数とかに関係なく2割4分8厘だった。全員で1分上げようと2割5分8厘です。全員で2割5分8厘と45盗塁。どちらかでいい。増えるものと動くもので」
さあ、あとは開幕に向けてトレーニングあるのみ!
目標達成へ手応えのほどはー。松本剛は「ピンも細川も、僕も郡もいるから。45盗塁、結構、面白いと思います。モチベーションの一つとして持ってくれればいいかなと思います」とニンマリ。南国の離島で選手たちのやる気がグングン上がっていた。